宝塚歌劇雪組「ミュージカル『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』」の東京公演が、本日2月21日、東京・東京宝塚劇場で開幕。これに先駆けて同日、公開舞台稽古と囲み会見が行われた。
本作は、1984年公開のセルジオ・レオーネ監督によるギャング映画「
ヌードルス役の
ヌードルスを思いながら、ブロードウェイスターの道を突き進むデボラ役の
舞台稽古終了後の囲み取材には、望海と真彩が出席。望海は作品の見どころを「宝塚ならではという意味では、ヌードルスとデボラの恋愛模様が濃く、ドラマチックに描かれています」と語った。役について望海はそれぞれに難しい背景があるとし、「1人ひとり目的や野望を抱えているので、人間味をどれだけ(役に)入れていけるかという点で苦労しました。(映画版でヌードルスを演じた)ロバート・デ・ニーロさんの画面いっぱいに“漂わせる”演技のように、どうやって舞台で感情を表現するかが難しかったです」と振り返る。対する真彩は「夢を実現することがデボラの大きなテーマ。夢に近づくためにどんな過程があったのかを丁寧に表現するために、1つひとつの場面を逃すことなく、相手から何を受け取って演じていけるかが課題だと感じています」と言葉を強めた。
また、デュエットダンスでは劇中のラストにヌードルスとデボラが歌った「愛のひとひら」が用いられる。「大切な曲です。デュエットダンスで(2人の役の関係が)浄化されるというのも、宝塚版ならでは。お客さまもホッとしてお帰りいただけるのでは(笑)」と言う望海に、真彩は「そうですね、デボラの情熱がヌードルスに伝わったらいいですね」と返した。
先日、「ミュージカル・シンフォニア『fff -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~」「レビュー・アラベスク『シルクロード~盗賊と宝石~』」をもって退団することを発表した2人。望海は「男役や娘役を生き切っている姿を観ていただき、楽しんでいただけたらと思いますが、東京公演中はみんなとお客様に真っすぐ向かっていきたい」と心境を明かした。真彩は「同じく、ただひたすらに楽しんでいきたい。大切に公演をしたいという思いが深くなっていくのかなと、今は感じております」と語った。上演時間は30分の幕間休憩を含めて約3時間。公演は3月22日まで。
宝塚歌劇雪組 ミュージカル「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」
2020年1月1日(水・祝)~2月3日(月)※公演終了。
兵庫県 宝塚大劇場
2020年2月21日(金)~3月22日(日)
東京都 東京宝塚劇場
原作:ハリー・グレイ
脚本・演出:
作曲・編曲:太田健、青木朝子
キャスト
ヌードルス:
デボラ:
マックス:
ジミー:
キャロル:
ほか
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