水戸芸術館 ラ コンチャン 共同製作 近藤芳正 Solo Work「ナイフ」が、6月5日から7日までの茨城・水戸芸術館 ACM劇場公演を皮切りに、大阪、岡山、山口、愛知、東京で上演される。
本作は、
劇中で父親、子供、母親などを演じる近藤は、本作について「(重松作品は)どの作品の、どの登場人物も不思議と僕個人に重なる。中でも一番僕らしい『ナイフ』を映像化したいとは思っていたのですが、一人芝居で実現する方法はないかなあ?と探ってもいました。2015年に市民と創るスケッチ群像劇『話しグルマ』を一緒に創った山田佳奈に相談したところ、『近藤さんが父親、子供、母親を演じる、というのはありますよ』と。『正直大丈夫?』の問いかけに『大丈夫です!』と彼女が迷いのない言葉をくれて、行ける、いや、創りたいという思いがあふれ返り、この企画が動き出しました」と語る。
また近藤は、2015年に水戸芸術館主催の「わたくし、マルヴォーリオは―」で一人芝居の手応えを感じていたという。今回は近藤がさまざまな登場人物を1人で演じるにあたり、
茨城公演のチケットは3月7日に一般販売がスタート。なお関係者のコメントは以下の通り。
重松清コメント
一人芝居? 「ナイフ」を? 最初はひたすら戸惑いました。親に教師に中学生まで登場する(しかも重くて暗い)あの小説を、もうじき還暦の近藤さんが一人で演じるわけ……?
でも、僕は演劇人としての近藤さんに絶大なる信頼を置いています。だから、絶対に、これ、スゴいものになる。期待しています。
山田佳奈コメント
近藤芳正さんとはもう長い付き合いになります。私が演出や演技に苦悶しているときに出会い、「なるほど」とひもとくきっかけを与えてくれた人が芳正さんで、そんな先輩から一昨年、「『ナイフ』を作品にしたいんだ」と相談を頂きました。いいじゃないですか、何でもできますよ。芳正さんなら。そんなお返事をしたのが始まりです。「ナイフ」は、1人の男が青春期と向き合い、息子を通して自身の情けなさに勇気を持つ物語です。それを今まで、そしてこれからも自身の演技に対して向き合い続けるであろう芳正さんが1人ですべての登場人物を演じます。これは私にとっても芳正さんにとっても、今までのクリエーションの中で、異端で創造的な舞台創作になるのではないでしょうか。そんな気がしています。
水戸芸術館 ラ コンチャン 共同製作 近藤芳正 Solo Work「ナイフ」
2020年6月5日(金)~7日(日)
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場
2020年6月9日(火)・10日(水)
大阪府 近鉄アート館
2020年6月11日(木)
岡山県 倉敷市芸文館
2020年6月13日(土)
山口県 山口情報芸術センター[YCAM]
2020年6月20日(土)・21日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
2020年6月26日(金)~29日(月)
東京都 新宿角座
原作:
脚本・演出:
フィジカルコーチ:
出演:
※2020年5月18日追記:本公演は、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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穂の国とよはし芸術劇場 PLAT @Plat_Toyohashi
『ナイフ』明日、一般発売開始です。ナタリー記事はこちら。https://t.co/XjGIfUcnf8