「バナナの皮悲劇」は、
初日を終えた伊東は「すべって転ぶのは俺のせいじゃない。バナナの皮のせいなんだ。そんなことを思いました。バナナの皮はあまりにも避けがたく、あまりにも運命的で、それでいて透明で、来る(きたる)べき悲劇を待っている」「『バナナの皮悲劇』は、死という眠りのお話です」とコメントしている。公演は明日12月21日まで。
伊東翼コメント
この芝居のタイトルを思いついたのは日比谷通りを自転車で走っているときでした。芝公園のあたりで、東京タワーがテレビのリモコンみたいに至近距離にそびえていました。夜でした。「バナナの皮悲劇」だ、と思いました。
すべって転ぶのは俺のせいじゃない。バナナの皮のせいなんだ。そんなことを思いました。バナナの皮はあまりにも避けがたく、あまりにも運命的で、それでいて透明で、来る(きたる)べき悲劇を待っている。
夜の日比谷通りを自転車で走るとき、車がびゅんびゅん傍らを通り過ぎるので、なんとなく「死」について考えます。でもこのとき、この「バナナの皮悲劇」というタイトルを思いついたときに考えていたのは、「包茎」のことでした。「包茎の男の話」でした。
昨日、ぶじに初日を迎えることができました。安心してください。「バナナの皮悲劇」はまったくもって包茎の話ではありません。私も包茎ではありません。「バナナの皮悲劇」は、死という眠りのお話です。
天ぷら銀河 ムーブ町屋公演「バナナの皮悲劇」
2019年12月19日(木)~21日(土)
東京都 ムーブ町屋4F ハイビジョンルーム
作・演出:
出演:いりょうあかり、
ステージナタリー @stage_natalie
【公演レポート】あまりにも避けがたく運命的な「バナナの皮悲劇」、天ぷら銀河の新作が開幕(コメントあり)
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