「連獅子」出演の市川團子、“憧れ”の市川猿之助から受けたアドバイス明かす

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「壽 初春大歌舞伎」の夜の部「澤瀉十種の内 連獅子」に出演する市川團子の合同取材会が、昨日12月15日に行われた。

市川團子

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市川團子

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「連獅子」より市川團子扮する仔獅子の精。

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今回、市川猿之助とともに、初世市川猿翁の当たり芸をまとめた“澤瀉十種”の演出で「連獅子」を演じる團子。本作に対し、当初は“毛を振る”というイメージが大きかったと話すが、稽古のなかで「前ジテの狂言師としての表現や、後ジテの獅子の精になってからの表現が大切だと感じました」と発見を語る。仔獅子を演じるにあたり、「谷から落とされた仔獅子が父親に向かっていく純粋な愛、そして成長の変化を大切に演じたい」と意気込みを述べた。

また、父・中車を「努力の人」、猿之助を「憧れ」と表現した團子は、猿之助との稽古の様子を「お稽古してくださる時の教え方が的確で、難しい感情も理解しやすい表現で教えてくれます」と語る。さらに「真剣になりすぎて、顔が怖くならないようにとも言われています(笑)」と猿之助から受けたアドバイスを明かした。

最後に、今作が認知度が高い作品であることに團子は「(同年代からも)共感してもらえるのがうれしい」と笑顔を見せ、「歌舞伎に馴染みのない若い世代にも、歌舞伎を広める入り口のような存在になりたい」と決意を新たにした。「壽 初春大歌舞伎」は1月2日から26日まで。

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「壽 初春大歌舞伎」

2020年1月2日(木)~26日(日)
東京都 歌舞伎座

昼の部

「醍醐の花見」
豊臣秀吉:中村梅玉
淀殿:中村福助
石田三成:中村勘九郎
智仁親王北の方:中村七之助
曽呂利新左衛門:中村種之助
大野治房:中村鷹之資
智仁親王:中村芝翫
北の政所:中村魁春

「奥州安達原」
安倍貞任:中村芝翫
安倍宗任:中村勘九郎
八幡太郎義家:中村七之助
浜夕:市川笑三郎
平ケン仗直方:中村東蔵
袖萩:中村雀右衛門

※平ケン仗直方のケンは異体字。

「新歌舞伎十八番の内 素襖落」
太郎冠者:中村吉右衛門
大名某:中村又五郎
太刀持鈍太郎:中村種之助
次郎冠者:中村鷹之資
三郎吾:中村吉之丞
姫御寮:中村雀右衛門

「河内山」
河内山宗俊:松本白鸚
松江出雲守:中村芝翫
宮崎数馬:市川高麗蔵
腰元浪路:市川笑也
北村大膳:松本錦吾
高木小左衛門:中村歌六

夜の部

「義経腰越状」
五斗兵衛盛次:松本白鸚
九郎判官義経:中村芝翫
亀井六郎:市川猿之助
伊達次郎:市川男女蔵
錦戸太郎:松本錦吾
泉三郎忠衡:中村歌六

「澤瀉十種の内 連獅子」
狂言師右近後に親獅子の精:市川猿之助
狂言師左近後に仔獅子の精:市川團子
僧蓮念:中村福之助
僧遍念:市川男女蔵

「鰯賣戀曳網」
鰯賣猿源氏:中村勘九郎
傾城蛍火実は丹鶴城の姫:中村七之助
博労六郎左衛門:市川男女蔵
庭男実は藪熊次郎太:中村種之助
禿:中村勘太郎(偶数日) / 中村長三郎(奇数日)
傾城春雨:市川笑三郎
傾城薄雲:市川笑也
亭主:市川門之助
海老名なあみだぶつ:中村東蔵

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ryugo hayano @hayano

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