能「隅田川」題材に親子愛と家族を考える、柳生二千翔「アンダーカレント」

「アンダーカレント」が12月15日から17日まで東京・YKK60ビル AZ1ホールで上演される。

女の子には内緒 / 青年団の柳生二千翔が劇作・演出を務める本作では、室町時代の能「隅田川」を題材に、現代の親子愛や家族を思考する。東京郊外に夫と息子の航と暮らす主婦の小春は、航と近所の夏祭りを訪れるが、人混みではぐれてしまう。のちに航は、近くの川で水死体として発見された。警察による事情聴取の中で、小春は「繋いでいた手をわざと離した」と話し始め……。

出演者には青年団の石渡愛、モメラスの上蓑佳代、範宙遊泳の埜本幸良、中野成樹＋フランケンズの福田毅、渡邊まな実が名を連ねた。なお本作は、アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」の一環として上演される。