12月に東京、京都、神奈川で上演される
東京バレエ団では、1972年の初演以来「くるみ割り人形」の上演を重ねてきた。同バレエ団では創立55周年を機に本作の新制作に取り組んでおり、芸術監督の斎藤友佳理の総指揮のもと、装置と衣装をロシアで製作し、演出・振付をリニューアルする。
公開リハーサルでは、初日公演に出演するマーシャ役の川島麻実子、王子役の
振付について「私だけではなく、みんなの力を借りて作っている」と話す斎藤に、川島は「友佳理さんは振付を押し付けるのではなく、『あなたたちはこのほうがいいんじゃない?』と、ダンサーにとって一番いい方法を一緒に考えてくれる」と信頼を寄せる。また柄本も「『とりあえずやってみて』と言われ、稽古場で試行錯誤をしながらリハーサルをしている。今回は3組のペアが主役を踊るが、振付にもそれぞれ違いがある」と稽古の様子を語った。
斎藤は今回の新制作版について「クリスマスツリーが物語の鍵になる」と明かし、川島は「ツリーを登ってお菓子の国に向かうという物語の設定なので、その旅をマーシャ自身の成長の物語として表現したい」、柄本も「以前のバージョンよりも、王子役として自然な気持ちで演じることができる。さらに役を深めていきたい」と抱負を述べた。
本作は12月13日から15日まで東京・東京文化会館で上演されたのち、22日に京都・ロームシアター京都、24日に神奈川・横須賀芸術劇場でも披露される。
東京バレエ団「くるみ割り人形」全2幕 新制作
2019年12月13日(金)~15日(日)
東京都 東京文化会館
2019年12月22日(日)
京都府 ロームシアター京都
2019年12月24日(火)
神奈川県 横須賀芸術劇場
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
台本:マリウス・プティパ(E.T.Aホフマンの童話に基づく)
改訂演出 / 振付:斎藤友佳理(レフ・イワーノフ及びワシーリー・ワイノーネンに基づく)
キャスト
マーシャ:川島麻実子 / 沖香菜子 / 秋山瑛
王子:
※出演者は変更の可能性あり。
東京バレエ団のほかの記事
リンク
- 公演日程・会場・料金・主な配役/「くるみ割り人形」全2幕/NBS公演一覧/NBS日本舞台芸術振興会
- 東京バレエ団×京都市交響楽団 クリスマススペシャル バレエ「くるみ割り人形」<全幕> | ロームシアター京都
- 公演・イベント詳細|横須賀芸術劇場
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
横須賀芸術劇場 @yat_twi
【稽古場 / 会見レポート】“鍵はクリスマスツリー”東京バレエ団が「くるみ割り人形」を新制作 https://t.co/Wgou9a1tHb