ミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」の合同取材会が本日11月27日に東京都内で実施され、
脚本・歌詞をハワード・アシュマン、音楽をアラン・メンケンが手がけた本作は、チャールズ・グリフィス脚本、ロジャー・コーマン製作による映画「
鈴木は作品の特徴を「タイトルに“ホラー”が付くので怖い話かと思えば、その印象をうまく裏切ってくれる」と分析しつつ、本格的なミュージカルに初めて挑むことに言及して、「今は身構えていますが、今回の作品では“楽しい”をテーマにしたい」と意気込む。鈴木はミュージカルに「観劇後に食事やお茶をして、余韻を味わうぜいたくがある」というイメージを持っていると話し、「観劇後の時間をどう過ごしてもらえるかに焦点を当て、楽しさにあふれた空間を全力で作れたら」と気合十分に述べた。
大勢の報道陣を前に、三浦は「想像していた取材会と違う感じで、緊張します……」と打ち明けて場内を和ませる。作品の魅力を尋ねられた三浦は印象的な楽曲群を挙げ、「気付いたら曲を口ずさんでいる」と明かす。さらに本作で初めて東京・シアタークリエに立つ三浦は、「いろいろな作品を客席から拝見してきました。こうして主演の機会をいただき、あの素敵な劇場に立てることがうれしいです」と笑顔を見せた。
記者が鈴木の「舞台『弱虫ペダル』」、三浦の「ミュージカル『テニスの王子様』」など出演作に触れながら、自分に自信がない青年シーモアに向けた役作りのプランを尋ねると、鈴木は「自転車に乗っていたほうの“ヒロキ”です」と報道陣を笑わせる。続けて鈴木は「確かに僕にとってシーモアのような役は珍しいですが、『カッコよさを保たなきゃ』というプレッシャーがなく、いい意味で気持ちが楽です(笑)」とコメントし、「シーモアの純粋な人柄が心地よくて、そこに惹かれたファンの方は多いのでは」「彼のよさを何度も噛み締めて味わってもらえる役作りをしたい」と意欲をのぞかせた。
次にマイクを取った三浦も「ラケットを振っていたほうの“ヒロキ”です!」と前置きし、「キメキメな“俺様”や、ほんわかした役をいただいてきたので、シーモアのように情けないキャラクターは演じたことがないタイプ。でも普段の僕は決してキメキメではないので(笑)、彼には自分に近いものを感じます」と共感を寄せ、「昔から『おっちょこちょいだね』と言われて育ったので、植木鉢を割る演技とかうまくできるんじゃないかなと」と笑いを誘った。
取材会では、ほぼ初対面の2人が互いの印象を語る場面も。鈴木が「ただただ、カッコいい」と三浦に視線を送ると、三浦は「同じくです……!」とはにかむ。初めて同じ座組で作品作りに挑むことに鈴木は「彼は『レ・ミゼラブル』のように僕が体験してこなかったミュージカルの舞台を踏んでいます。先輩・後輩は関係なく、現場での疑問は三浦くんに尋ねたい」と三浦に厚い信頼を寄せる。三浦はこの言葉を受け、周囲に鈴木との共演歴がある俳優が多いことに触れながら「みんなに『(鈴木は)本当に“仏”だよ』と聞いていて。今のお話で『ああ、本当に“仏”だな』と思いました」と、しみじみとした表情で実感を述べ、会見場を笑いで包んだ。
最後に三浦は「素敵な作品に携われて幸せです。とにかく楽しい舞台をお届けできるようがんばりたい」と挨拶。鈴木は、本作が初の本格ミュージカル出演となることに改めて触れて「今の僕は、あまりミュージカルを観たことがない観客の皆さんと立ち位置が近い。そんな僕だからこそ、ミュージカルの敷居が高いと感じる方に『一緒に踏み出しませんか』とご提案したいと思います。劇場でお待ちしています」とメッセージを送り、取材会を締めくくった。
本作は、2020年3月13日から4月1日までのシアタークリエ公演を皮切りに、4月27日まで山形、愛知、静岡、大阪を巡演。東京チケットの一般前売りは、12月21日にスタートする。
ミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」
2020年3月13日(金)~4月1日(水)
東京都 シアタークリエ
2020年4月11日(土)・12日(日)
山形県 山形市民会館
2020年4月14日(火)~16日(木)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2020年4月18日(土)
静岡県 静岡市清水文化会館(マリナート)
2020年4月20日(月)~27日(月)
大阪府 新歌舞伎座
脚本・歌詞:ハワード・アシュマン
音楽:アラン・メンケン
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
キャスト
シーモア:
オードリー:妃海風 / 井上小百合(乃木坂46)
ムシュニク:岸祐二
オリン:石井一孝
オードリーII(声):デーモン閣下
まりゑ、清水彩花、塚本直 / 榎本成志、高瀬雄史
※2020年3月9日追記:3月13日(金)から15日(日)までの公演は、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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