本作は、果てとチークのメンバーである川村瑞樹の帰国を記念して行われる“凱旋公演”。両親の葬式のために里帰りをした“わたし”がエレベーターに閉じ込められると、そこには10年前に死んだはずの同級生・加藤がいて……。
作・演出を主宰の
升味加耀コメント
「日本人」てなんなんだろう?
と最近よく思います。
それは「わたし」とか「わたしたち」とはなんなんだろう、という問いにもつながっています。
そもそもどこの国に住んでいて、どんな言葉を話して、肌の色が何色で、という情報が、本当に個人や集団の性格を定義できるだけの質量を持っているんでしょうか。
どっちかというと、そのカテゴリ分けこそが、無関心や拒否感、無用な争いのもとの様に感じる今日この頃です。
「わたし」と「わたし以外」、「わたしたち」と「わたしたち以外」が、同じ価値をもつ人間であるということさえ忘れなければ、社会は随分とうまく回るのになあ、という感じで、世界を平和にする方法を、気楽な姿勢で考えるエモめの演劇です。
絶望的な演劇をそこそこやってきましたが、今回は重めのあらすじに反してハッピーな度合いを高めたいと思っていますので、あまり怖がらずにお越しいただけたら幸いです。
関連記事
果てとチークのほかの記事
リンク
ステージナタリー @stage_natalie
果てとチーク、“川村瑞樹凱旋公演”は二人芝居「そこまで息が続かない」
https://t.co/wLKrRgyegQ https://t.co/qiyEExMRhL