「鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉」の製作記者発表会が、本日11月13日に東京都内で行われた。
太鼓芸能集団・
製作記者発表会には、ロベール、鼓童の公演活動および創造活動全般の企画制作を行う株式会社北前船の青木孝夫代表取締役社長、鼓童メンバーの住吉祐太が登壇した。まず青木代表取締役社長は「『〈NOVA〉』では、人類共通の価値や豊かさを共感し合って、未来に向かって希望を持っていただけるような舞台をお届けできると思います」と挨拶。
本作を通じて「物語を紡ぎたい」と語ったロベールは「テーマは創造や誕生です」と述べ、鼓童の魅力については「厳しさと規律に身を置きながら鍛錬されている集団。サーカスやオペラもそうですが、自然を超越してしまうような瞬間のあるステージだと思います」と太鼓判を押した。
続く住吉は、ロベールとの共同制作について「ロベールさんが日本をお好きで、鼓童のことをリスペクトしてくださっているのが、セッションの端々から伝わってきます。私たちもロベールさんのお気持ちに応えたいです」と意気込みを語る。また音や振動を可視化するサイマティクスを扱う本作については「サイマティクスという事象をただ再現するのではなく、素粒子が音によって結ばれているという哲学をはじめ、自然・文明の音、人間の鼓動の音、魂の音を可視化できるか?というところが鍵になってきます。サイマティクスを起点に、物語を紡いでお届けしたいです」と目標を掲げた。
最後にロベールは「本作の創作は、カナダ・ケベックに拠点を置く私のカンパニー・エクスマキナのスタジオで行われてきましたが、最終段階は日本でのクリエーションになるので、とても興奮しています」と笑顔を見せる。そして住吉は「本作は演劇でもバレエや舞踊でもなく、ただのライブでもない“新・視聴体感芸術”です。言葉の壁もありませんので、太鼓の新しい可能性を模索しつつ、世界に発信できる意義ある作品になると思います」と締めくくった。
製作記者発表会の後半には、本編から3つのシーンを抜粋したスペシャルパフォーマンスがお披露目された。雨を表現した最初のシーンでは、パフォーマーが太鼓の打面に触れ、音色に変化を付けていく。2つ目のシーンでは、細かいプラスチックの粒を敷き詰めた大きな太鼓を打ち手が豪快に鳴らし、3つ目のシーンでは打ち手の姿がスクリーンに映し出され、ストロークの残像を増幅させるパフォーマンスが披露された。
「鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉」は、2020年5月14日と16日に神奈川・横須賀芸術劇場にてプレビュー公演を実施。5月23日から31日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で上演されたのち、熊本、新潟、山形、神奈川、愛知、大阪を巡演する。チケットの詳細については公式サイトで確認を。
「鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉」
2020年5月14日(木)、16日(土)※プレビュー公演
神奈川県 横須賀芸術劇場
2020年5月23日(土)~31日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
2020年6月7日(日)
熊本県 熊本県立劇場 演劇ホール
2020年7月10日(金)~12日(日)
新潟県 新潟県民会館 大ホール
2020年7月25日(土)
山形県 やまぎんホール(山形県県民会館)大ホール
2020年9月3日(木)~6日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場
2020年9月11日(金)~13日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2020年9月19日(土)
神奈川県 厚木市文化会館 大ホール
2020年9月26日(土)
大阪府 フェニーチェ堺 大ホール
演出:
出演:
※2020年4月3日追記:本公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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