昨日10月29日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕した「終わりのない」より、初日コメントが到着した。
脚本・演出の
主人公・川端悠理役の
悠里の中学時代の恋人・能海杏役の
本作は、「奇ッ怪」シリーズでタッグを組んできた前川と世田谷パブリックシアターによる新作SF。ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を原典に、“日常と宇宙をつなげる旅”が描かれる。
公演は東京・世田谷パブリックシアターで11月17日まで行われたあと、23・24日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、30日に新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場、12月4日に宮崎・メディキット県民文化センターにて上演される。
前川知大コメント
カーテンコールの瞬間に、お客様に伝わった感覚がありました。今回の作品には沢山のテーマが含まれているけれど、お客様それぞれに受け取るところがあると思います。
当然舞台は言葉で台詞で説明をしていくけれども、お客様には何を伝えたいというよりも「体感」してほしくて、今回のテーマじゃないけれど、観てる人の無意識に届けばいいなと思っています。
そういう点では、多くは説明しない、シンプルで、ただドーンと大きな玉をお客様の心の中に投げるような美術もすごく合っていて、是非体感しに来てほしいです。
もっともっと良くなっていくと思う。良い初日でした。
山田裕貴コメント
“終わりのない”旅が、舞台が、始まったっていう感じです。自分が届けられるものを探しながら、お客さんに何を持って帰ってもらえるだろう、という旅ですね。とにかく、感想が気になります。今回の稽古場は“おウチで一緒にお芝居のことを考えている”ような感覚でした。それぐらいあったかいし優しい時間が流れていて、居心地が良かったです。
僕がこうやって世田谷パブリックシアターに立てているなんていうのは、もう想像もしていなかったので、そこにも感動を覚えています。本当に観てもらうだけで感謝ですし、お客さんの心に届くものになればと願って一生懸命やるので、皆さん、何か持って帰ってほしいです。
奈緒コメント
舞台って、始まったらみんなで突っ走って終わってしまうんだな、と感じています。お客さんの反応がない中で稽古をしていて、「ああ、こういうところで笑ってくれるんだ」とか「こういうところで反応が返ってくるんだ」というのがすごく新鮮で、お客さんが作っていくってこういうことなんだな、と思いました。
前川さんの作品は、本当に不思議なのに、最後に「ああ自分の話だな」と思えるくらい引き込まれるところがあって。自分がその中に参加させてもらって、初舞台で前川さんとご一緒できて、本当にしあわせな気持ちでいっぱいです。
この作品は、観てくださる方がいて、みんなで一緒に旅をしていくような舞台となっていると思います。ぜひ劇場で私たちと一緒に旅をして下さい。
仲村トオル コメント
稽古場の後半から、多分これは素晴らしいものになるだろうなと感じていて、今日初日を終えて、やっぱりその通りだったと思いました。
最初にこの話を聞いた時は、神話、神様、宇宙、と壮大な風呂敷を広げたなと思いましたけど、「神と人類」の話であり「親と子」の話でもあるので、壮大でありながら、本当に身近な芝居になったと思います。誰もが親がいる、誰もが誰かの子である。誰も人ごとではない芝居なので、皆さんに何か感じるものがあると思います。
個人的なことを言えば、2005年に初めて世田谷パブリックシアターの舞台に出て以来、前川さんの「奇ッ怪」シリーズをはじめ様々な演出家の方の作品に出たりと、とにかくここには良い思い出しかないんです。きっと今回もそうなるんだろうなと感じています。
世田谷パブリックシアター+エッチビイ「終わりのない」
2019年10月29日(火)~11月17日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
2019年11月23日(土・祝)・24日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2019年11月30日(土)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
2019年12月4日(水)
宮崎県 メディキット県民文化センター
原典:ホメロス「オデュッセイア」
脚本・演出:
監修:
出演:
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