本日10月25日、
舞台は墓地の中にある小さな公園の東屋。ステージ中央には木製の東屋が、その左右や後方には積み上げられた石をかたどった装置が置かれている。登場人物たちは脚本の土田が作った架空の方言“MONO弁”を駆使して、笑いのちりばめられた会話劇を展開。亡くなったはずの達朗や大介は、あっけらかんとした態度で超自然的な力を持っていることを匂わせた。智朗と守は軽妙なやりとりを繰り広げながらも、死者たちが時折15年前の事故の話題を口にするとぎくりとした表情を浮かべる。さらにおしゃべりな男・淳は、マイペースにとうとうと話し続けながら謎めいた存在感を示した。
囲み取材には演出の青木と出演者5名が出席。山本は“演劇の街”と称される下北沢になじみがなかったと言い、「玲央さんと下北デートをして、いろいろ教えてもらった。僕もやっと下北の仲間入りができたな、と」と笑顔。また共演者から受けたアドバイスを尋ねられると、山本は山西の「演技を“線”のように作っていくといい」という言葉を挙げる。伊礼は「普段稽古場で口を開かない山西さんから助言をいただけて、幸せだぞお前!!」と山本を小突き、共演者たちを笑わせた。
山本演じる達朗の兄・智朗役の伊礼は「(山本は)笑顔がかわいくて、甘えるのが上手」と山本に視線を送る。稽古で「『悩んでます』オーラをつい出してしまった」と言う山本は「困っていたとき、一緒に帰ってくれた伊礼さんからアドバイスをいただいて。『いいお兄ちゃんゲット!』と思いました(笑)」とエピソードを披露。これを聞いた伊礼が「ポケモンじゃないんだよ!」とツッコめば、山本も「(ツッコミが)うまいですねえー!」と切り返し、仲むつまじい様子を見せた。
和気あいあいとしたキャストの姿を見た青木は「山本くんは本当に甘え上手で……ごめん、うまいこと言えなかった(笑)」とコメント。青木が、初めは稽古で控えめだった山本について「途中からずいずいと変わっていった」と振り返ると、石田も「山本くん、稽古場に納豆を持参するようになったあたりから、だいぶ打ち解けましたよね!」とうなずき、場内の笑いを誘う。
作業着姿の山西は「僕は劇場スタッフさんではないです」と記者たちを笑わせつつ、「僕が演じるのは初演で演出の方が担当していた役なので、人の芝居をよく見られるポジションにいます。簡単に言えばおいしい役(笑)」と述べる。また制服姿で会見に登場した玉置は「僕と伊礼さん、石田さんは高校の同級生の役」と話し、「制服姿の伊礼さんたちが見られるかどうか、お楽しみに!」と期待を煽った。
最後に山本は「笑いあり、涙ありと盛りだくさんに詰まった作品」と本作をアピールしつつ、作品の内容に関わることに言及してしまう。これを受けた伊礼が、山本の私物だという○×ボタンを即座に鳴らしたところ、不正解の「ブーッ」という音が止まらなくなるハプニングが。伊礼が慌ててスタッフにボタンをパスすると、ボタンは1度だけ「ピンポン!」と鳴って静かになり、会見は爆笑に包まれながら終了した。
上演時間は約1時間50分。公演は11月17日まで本多劇場、22日から24日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて。
舞台「相対的浮世絵」
2019年10月25日(金)~11月17日(日)
東京都 本多劇場
2019年11月22日(金)~24日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
脚本:
演出:
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