宝塚歌劇花組 三井住友VISAカード シアター「Musical『A Fairy Tale ─青い薔薇の精─』」「レヴューロマン『シャルム!』」東京公演が、本日10月18日に東京・東京宝塚劇場で開幕。初日公演に先駆け同日、公開舞台稽古と囲み取材が実施された。
これは、花組トップスター・
明日海は自然界の掟に背いた罪で、闇と孤独に閉じ込められた“青い薔薇の精”エリュの神秘性を美しい身のこなしで表現し、エリュが人間の女性シャーロットへの切ない思いを募らせる様子を繊細に演じる。可憐な佇まいでシャーロット役を務める
作・演出を
舞台稽古後の囲み取材には、明日海と華が出席。まず明日海は立ち位置に迷う華に「その白い紙の前に立つんだよ」と優しく声をかけ、報道陣を和ませる。「退団は初めてでして……」と茶目っ気たっぷりに切り出す明日海は、「宝塚大劇場公演ではバタバタしていました。その後、改めてお稽古したことで、『よし、もっといい作品にするぞ』と前向きな気持ちが湧いてきて、『卒業のことはあとで考えよう』と思っています(笑)」と、目の前の公演に向け気合十分。「とにかく明日海さんについていきたい」と言葉に力を込める華は、「明日海さんがよりよい作品にしようとしている姿を見て、私も日々成長し、よい舞台を作れるように精一杯がんばりたいと思いました」と抱負を述べた。
作品の見どころについて明日海は「A Fairy Tale ─青い薔薇の精─」の華の演技に触れ、「彼女は素直に役の気持ちでいてくれるので、私はそれに身を任せています」とコメント。さらに明日海は「シャルム!」の黒燕尾の振付は安寿ミラが担当したことに言及し、「黒燕尾は長年研究し、大事にしてきた」と思い入れの強さを語る。華は「シャルム!」後半で明日海が歌う「CHE SARA(ケ・サラ)」を見どころに挙げ、「お稽古場でも、お客様からもすすり泣きが聞こえました」とエピソードを明かした。
最後に記者から、明日海にとっての“宝塚”とは何か?と質問が。明日海は「真剣に語り始めると、1週間くらいかかりますが(笑)」と前置きし、「宝塚にはすべてが詰まっています。私の憧れで夢、愛するものであり、やるべき仕事とも思っています。苦しみもありますし、この(スターの)立場になってからは責任も感じるようになりましたが……素直な気持ちを言えば、宝塚は私の大好きなものです」と笑顔で締めくくった。
上演時間は休憩30分を含む約3時間。公演は11月24日まで。
宝塚歌劇花組 三井住友VISAカード シアター「Musical『A Fairy Tale ─青い薔薇の精─』」「レヴューロマン『シャルム!』」
2019年8月23日(金)~9月30日(月)
兵庫県 宝塚大劇場
2019年10月18日(金)~11月24日(日)
東京都 東京宝塚劇場
「Musical『A Fairy Tale ─青い薔薇の精─』」
作・演出:植田景子
「レヴューロマン『シャルム!』」
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