囲み取材にはセルバンテス / ドン・キホーテ役の白鸚、アルドンザ役の
長年本作に出演し、サンチョ役は今年で10年目となる駒田は「まだまだ修行の日々。今が大切だと言うことは僕も痛感しています。今日何ができるか、今日できたことをどう明日につなげるかを『ラ・マンチャ』で学びました」と言葉に力を込める。また普段から白鸚のことを「旦那様」と呼んでいると言う駒田は「初めは“幸四郎さん”と呼んでいましたが、お名前が白鸚さんに変わられた。“旦那様”と呼べば間違えなくていいなって(笑)」と冗談を交えて話し、会見場の笑いを誘った。
瀬奈は「毎日、ありえないほどの緊張を感じながら始まるのですが……終演すると、悲しいはずなのにとても幸せな気持ちと勇気をもらっています。今までにない充実感を日々感じながら演じています」とコメント。さらに瀬名は共演者に「お二人のおかげで、舞台上でも安心して自由に演じることができています」と厚い信頼を寄せ、「50年の歴史あるこの舞台で、私が足を引っ張ってはいけないという緊張感はありますが、見守ってくださっている皆様に感謝です」と笑顔を見せた。
会見では、白鸚が“夢”について語る場面も。白鸚は「ラ・マンチャの男」上演1000回記念に贈られたというスペイン旅行を振り返りながら、「コメントを求められて『60過ぎてから見る夢が本当の夢だ。今まで見てた夢は“夢見る夢男”の夢だ』としか出てこなかった」と話す。公演1300回を前にインタビュアーから現在の夢を尋ねられると、「そういうことは胸に秘めて、口にしないんです!(笑)」と答えつつも、「夢といえば、私の子供たちのこと。長男(現・松本幸四郎)は高麗屋である歌舞伎の道を、長女(松本紀保)は、シアターナインスで手がけてきた小劇場の道を、次女(松たか子)は、ミュージカルや映像の道をそれぞれ進んでいる。そういう意味では“夢”は叶ったとも言えます」と感慨を語った。
「ラ・マンチャの男」帝国劇場公演は10月27日まで。なお東京・日比谷シャンテでは、パネル展「松本白鸚と『ラ・マンチャの男』50周年展」を同じく10月27日まで開催する。
日本初演50周年記念公演 ミュージカル「ラ・マンチャの男」
2019年9月7日(土)~12日(木)※公演終了
大阪府 フェスティバルホール
2019年9月21日(土)~23日(月)※公演終了
宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2019年9月27日(金)~29日(日)※公演終了
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2019年10月4日(金)~27日(日)
東京都 帝国劇場
脚本:デール・ワッサーマン
作詞:ジョオ・ダリオン
音楽:ミッチ・リー
訳:森岩雄、高田蓉子
訳詞:福井崚
振付・演出:エディ・ロール(日本初演)
演出:
キャスト
セルバンテス / ドン・キホーテ:松本白鸚
アルドンザ:
サンチョ:
アントニア:
神父:
家政婦:荒井洸子
床屋:祖父江進
ペドロ:大塚雅夫
マリア:白木美貴子
カラスコ:
牢名主:
隊長:鈴木良一
ギター弾き:ICCOU
ムーア人の娘:真田慶子
フェルミナ:
美濃良、山本真裕、小川善太郎、山本直輝、
※高田実那の「高」ははしご高が正式表記。
関連記事
松本白鸚のほかの記事
リンク
- 帝国劇場 ミュージカル『ラ・マンチャの男』
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
みやこわすれ @kenzakikuniko
【会見レポート】松本白鸚が“夢”を胸に秘め、日本初演50年の「ラ・マンチャの男」帝劇へ - ステージナタリー https://t.co/xwX2ugoB0x楽を取ってます。