9PROJECTは、つかこうへいに師事したメンバーで結成された団体。アルベール・カミュの「異邦人」に着想を得た今作では、世間に拒絶された男の歩む人生が描かれる。ある浜辺で外国人の男を殺した犯人は、その理由を「太陽が眩しかったから」と供述。彼は死刑を宣告され……。
作・演出を手がける
渡辺和徳コメント
「熱海殺人事件」の“初演版”をやった時、アルベール・カミュの「異邦人」との類似性に気がついた。そして、自分が「異邦人」をベースに舞台を作るなら、どんな作品になるだろうかと考えた。
世間に認められなければ、犯人は犯人になれない。これは「熱海殺人事件」で繰り返し提示されるテーマです。現代社会においても“世間の望む姿”から外れた者たちが、激しく糾弾され、排除されるのはありふれた光景ではないでしょうか。
自ら選んだ人生を生きる。これは言うほど容易いことではなく、自由とは常に排除と隣り合わせにあります。“今”という世界を生き抜くために、歩むべき道は何か……。この作品を通じて考えてみたいと思っています。
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カミュに着想を得た9PROJECT「異ノ邦ノ人へ」、拒絶された男の人生描く - ステージナタリー
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