本作では、1881年のイギリス・ロンドンのベイカー街を舞台に、シャーロック・ホームズシリーズの最初の作品「緋色の研究」で描かれた最初の事件に、ホームズとワトスンが遭遇するまでの数カ月間が描かれる。
フォトコールでは冒頭の15分が公開され、ホームズとワトスンの同居生活が演じられた。
フォトコール前に行われた囲み取材には作・演出の三谷をはじめ、柿澤、佐藤、広瀬が出席した。子供の頃からシャーロック・ホームズが好きだったと言う三谷は「いつか自分の新しいホームズを作ってみたかった」と話し、「柿澤さんの演技を見て『ここにホームズがいた!』と思った」「“俺のホームズ”で、“俺の柿澤”です!(笑)」とコメントした。
三谷作品への憧れがあったと言う佐藤は、「(三谷を)“幸喜ちゃん”と呼ぶことを目標にがんばっています」と茶目っ気たっぷりに述べる。佐藤は冬のロンドンを舞台とした本作で、ウール100%の衣装を着ることに触れ、「コートも着るので、もう人が演じると言うより、汗が演じている感じ」と苦労を明かした。
インタビュアーから稽古場の雰囲気を尋ねられた三谷が「いい座組だと思います。いじわるな人も、難しいキャストもいないし」と答えると、柿澤がおそるおそる「難しいときがあったんですか……?」と三谷に投げかける。三谷は平然と「ないですけど?」と即答して報道陣を笑わせつつ、続けて「でも二朗さんがちょっとめんどくさくて……昔のイギリスの話なのに半ズボンで稽古に来るので、1人だけ日曜日のお父さんみたいなんです」と暴露。これを受けた佐藤が「おい幸喜!」と三谷に詰め寄ると、会見場にはひと際大きな笑いが起きた。
稽古場での三谷を振り返り、広瀬が「母のように優しく、『そこで変顔してくれ』とかおっしゃる」と明かすと、三谷は「彼女は言えば何でもやる」「あまりにも何でもOKしてくれるので、『大丈夫? 話聞いてた?』と思うこともありましたが、本当にどんな演出でもやってくれる」と広瀬に厚い信頼を寄せる。これを受けた広瀬は「初めてお会いしたとき、三谷さんに『カワハギに似てる』と言われて(笑)。それ以来、『心を広く持とう、何でも来い!』と思っています」と笑顔で語った。
これまでにも佐藤と共演経験がある柿澤は、佐藤と年越しをした際のエピソードを披露。ホームズ役にプレッシャーを感じていると打ち明けると、柿澤は佐藤から「相棒で親友のワトスンが俺だぞ。俺がお前をホームズにしてやるから、恐れず向き合っていれば大丈夫」と言葉をかけられたと話す。佐藤が記者たちに「皆さん、この話書いてね!? 編集しないで!」と呼びかけると、柿澤が「もしホームズがダメだったら、全部ワトスンのせいです」と続け、会見場の笑いを誘った。
最後に柿澤が「ホームズ“誕生”の瞬間が見られると思います。必ず最高のものをお届けしますので、劇場でお待ちしています!」とメッセージを送り、取材を締めくくった。
なお本作にはほかに
※初出時、画像のキャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」
2019年9月1日(日)~29日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
2019年10月3日(木)~6日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2019年10月12日(土)・13日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
作・演出:
キャスト
シャーロック・ホームズ:
ジョン・H・ワトスン:
ヴァイオレット:
ミセス・ワトスン:
マイクロフト・ホームズ:
ハドスン夫人:
レストレイド警部:
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