「最貧前線」が本日8月27日に神奈川・神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホールで開幕した。
「最貧前線」は、
太平洋戦争末期、特設監視艇として借り出されることになった福島の漁船・吉祥丸は、船長の菊池(
漁船をイメージした木製の舞台美術は、3つの層に分かれており、1番上の層には露天艦橋、真ん中の層には操舵室、1番下の層には無線室や機関室が設置されている。乗組員を演じる俳優たちは、波に身を預けるように身体を揺らしながら、時化に立ち向かう吉祥丸の船上の様子を表現。また映像やスモーク、照明などの技術を駆使することによって、雷鳴轟き荒れ狂う大海原を舞台上に具現化してみせた。
本作に参加するにあたり、漁師チームのキャストは実際に漁船体験を行い、軍人チームの俳優たちは海上自衛隊に体験入隊するなど、上演に向けて入念に準備を重ねてきた。漁師チームを牽引する内野は、乗組員たちを守る船長を、豪快かつ茶目っ気たっぷりな人物として立ち上げる。一方、軍人チームを率いる風間は、一見すると堅物ながらも、漁師たちと次第に信頼関係を深めていく艇長を実直に演じた。
上演時間は休憩ありの約2時間45分。神奈川公演は8月29日まで。その後、9月から10月にかけて、水戸芸術館 ACM劇場、東京・世田谷パブリックシアターほかで上演される。
水戸芸術館ACM劇場プロデュース 水戸芸術館開館30周年記念事業「『最貧前線』『宮崎駿の雑想ノート』より」
2019年8月27日(火)~29日(木)
神奈川県 神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホール
2019年9月6日(金)~8日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2019年9月12日(木)~15日(日)
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場
2019年9月21日(土)・22日(日)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター
2019年9月28日(土)・29日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
2019年10月5日(土)~13日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
2019年10月17日(木)~20日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2019年10月26日(土)・27日(日)
神奈川県 大和市文化創造拠点シリウス 1階芸術文化ホールメインホール
原作:
脚本:井上桂
演出:一色隆司
出演:
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