花形新派 朗読劇「女優」が、本日8月11日に東京・新橋演舞場で開幕する。
北條秀司が作・演出を手がけ、1969年に同劇場で初演された本作は、松井須磨子が演劇を志してから、恩師・島村抱月のあとを追って自ら命を絶つまでを描いた作品。松井の没後100年追悼公演となる今回は、成瀬芳一の構成・演出により、朗読劇として上演される。
松井須磨子役ほかを演じる山吹恭子は、「どこまで悲劇の大スター須磨子を演じきれるか? 暖かいスタッフ、キャストに恵まれ体当たりで必死に覚悟の舞台をつとめさせていただきます」とコメント。また森律子役ほか務める
本作の上演時間は約1時間15分を予定。なお公演は本日8月11日16:30開演回、1回のみとなっている。
山吹恭子コメント
この度の朗読新派「女優」では松井須磨子役を頂きお稽古の前に島村抱月先生、松井須磨子先生のお墓参りをしてまいりました。
舞台上では最後の一人芝居、須磨子は抱月のお墓へ行き切々と思いの丈を語り、思い出のヒット曲を歌い踊ります。
そして……どこまで悲劇の大スター須磨子を演じきれるか?
暖かいスタッフ、キャストに恵まれ体当たりで必死に覚悟の舞台をつとめさせていただきます。
瀬戸摩純コメント
良家の令嬢・森律子は川上貞奴が開設した養成所で勉強した帝国劇場第一期生。芸術座女優・渡瀬淳子は沢田正二郎と結婚し、新國劇を結成。どちらも重要人物ですが、平成八年、師匠の水谷八重子が主演した時は裏で早拵えを必死に手伝っていた為、表から芝居を観た覚えがないのです。モニターから聞こえてきた記憶をたどり、当時の雰囲気を思い出しながら、二人の女優を演じ分けたいと思います。北條先生の大作をノンストップでお届けします!
竹中凌平コメント
伝説の女優、松井須磨子と同時代を生きた作曲家の中山晋平を演じます。また、これまで演じたことのなかった粗野な役や、朗読劇の進行役ともいえる詠み人もつとめます。須磨子と晋平が歌って踊る場面にも挑戦しています。初めて共演する劇団新派の皆さん、演出の成瀬芳一さんに支えられながら、試行錯誤の稽古を重ねてきました。そこで作り上げたドラマをこの1回公演に結実させたいと思っています。新橋演舞場に是非お越し下さい。
花形新派 松井須磨子没後百年追悼 朗読劇「女優」
2019年8月11日(日・祝)
東京都 新橋演舞場
作:北條秀司
構成・演出:成瀬芳一
キャスト
松井須磨子 ほか:山吹恭子
島村抱月 ほか:田口守
沢田正二郎 ほか:三原邦男
秋山宇作 ほか:桂佑輔
倉橋仙太郎 ほか:尾瀧一眞
山村露子 ほか:美幸ちひろ
森律子 ほか:
中山晋平 ほか:
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【公演レポート】花形新派の朗読劇「女優」本日開幕、竹中凌平「1回公演に結実させたい」(コメントあり)
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