「オリエント急行殺人事件」の東京公演が、本日8月9日から東京・サンシャイン劇場でスタート。開幕に先駆け同日、出演者たちへの囲み取材が実施された。
「オリエント急行殺人事件」は、アガサ・クリスティーによる長編推理小説。2017年には、リバイバル映画が公開されると共に、ケン・ルドウィック脚本の舞台版が上演された。
囲み取材には
サミュエル・ラチェットとアーバスノット大佐の2役を務める田口は、舞台版「オリエント急行殺人事件」ならではの難しさを尋ねられると、作中の早替えを挙げて、「ラチェットになるときは、舞台裏で髪の毛を抜きます! 次に大佐として出てくるときは髪を植えて……笑うところですよ」と冗談を飛ばし、場内を笑いで包む。ヘレン・ハバード夫人役のマルシアは、会話劇である本作について「日本語のセリフが大変ですが、本当に楽しい」と話し、「皆さん、これ、観ないと本当に損!」と茶目っ気たっぷりに紹介した。
アンドレニ伯爵夫人を演じる伊藤純奈は「“スン”としたところとかわいらしいところの二面性を持つ役です。東京公演ではそのキャラクターをより濃く出せたら」と目標を掲げ、車掌のミシェル役の田鍋は「列車が舞台上でどう表現されるのかを楽しみに観て」と見どころを語る。さらにムシュー・ブーク役の松村は「『登場人物みんなが怪しい』という物語なので、『犯人はあいつかもしれない』と思っていただけるようがんばりたい」とコメントした。
「久しぶりにお金持ちの役です(笑)」と切り出すのは、ドラゴミロフ公爵夫人役の春風。彼女は「推理も楽しいですが、人間ドラマを伝えたい。緊張感のある会話劇に挑戦していますので、セリフ1つひとつを残さず聞いていただけたら」とメッセージを送った。続く宍戸は「グレタ・オルソン役のイングリッド・バーグマンです」と、1974年の映画版キャストを引き合いに出して自己紹介し、共演者たちの笑いを誘う。さらに伊藤梨沙子は自身の演じる家庭教師のメアリー・デブナムを「私の実年齢よりも年上で、賢い人」と紹介し、「言葉遣いや仕草に気を付けて演じたい」と抱負を述べた。
大阪公演の準備中に手足口病にかかってしまったと言う河原が、「しゃべるのも大変だったんです」と満面の笑顔で腕の発疹跡をアピールすると、小西や室がすかさず「そんなに見せますか!?」とツッコむ。河原は、小説や映画の「オリエント急行殺人事件」が広く知られていることに触れながら「結末を知ったうえで推理劇を観るのはハードルが高いと思うのですが……僕らはがんばっているので、『犯人を知らない』という体で観てもらえたら」とメッセージを送った。
最後に小西が「この作品はいろいろな国の人々が集まって進む物語。ご覧の通り、個性的なキャストがそろっていますが、この出演者たちが河原さんの演出でまとまっています。愛知、大阪公演で熟成した会話劇を、東京にお届けできると思います」と挨拶し、取材を締めくくった。
公演は8月18日まで、東京・サンシャイン劇場にて。
「オリエント急行殺人事件」
2019年7月26日(金)~28日(日)※公演終了
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2019年8月1日(木)・2日(金)※公演終了
愛知県 愛知県産業労働センター ウインクあいち 大ホール
2019年8月9日(金)~18日(日)
東京都 サンシャイン劇場
演出:
Agatha Christie MURDER ON THE ORIENT EXPRESS
Adapted for the stage by Ken Ludwig
出演:
関連記事
小西遼生のほかの記事
タグ
リンク
- 「オリエント急行殺人事件」 オフィシャルホームページ | 2019年7月~8月 大阪・名古屋・東京 | チケット情報やキャスト紹介など
- オリエント急行殺人事件 (@orient_St) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
めるな @meluna5r
【公演 / 会見レポート】小西遼生らの「オリエント急行殺人事件」東京へ、「犯人知らない体で観て」(写真17枚) - ステージナタリー https://t.co/VUNnjIF4VA