シェイクスピアの詩集題材に“詩と翻訳”考える、劇団あはひ「ソネット」

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劇団あはひ「ソネット」が、8月30日から9月1日まで東京・BUoY、9月14・15日に岐阜・みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム 生活体験館(まゆの家)で上演される。

劇団あはひ 第3回公演「ソネット」チラシ表

劇団あはひ 第3回公演「ソネット」チラシ表

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劇団あはひは、2017年に大塚健太郎、松尾敢太郎、小名洋脩によって結成された演劇プロデュース集団。今年6月の「CoRich舞台芸術まつり!2019春」では、前作「流れる」がグランプリを受賞した。今回上演する「ソネット」では、ウィリアム・シェイクスピアの詩集を吉田健一が翻訳した「十四行詩抄」を題材に、演劇において“詩とは何か、翻訳とは何か”を問う。

上演に向け、上演台本・演出を務める大塚は「154篇のソネットを通して、彼は誰に対して、なにを語ったのだろうか。そんなことにはあまり関心がない。それよりも、テキストそのものが、現代日本に生きる私たちになにを語りかけてくるか。それだけを見定める」とコメント。なお岐阜公演は、第12回早稲田大学・美濃加茂市文化交流事業学生公演として開催され、事前予約不要、入場無料となっている。

大塚健太郎コメント

吉田健一は、翻訳は一種の批評である、と書いた。私が演劇において志向しているのは、こんなことかもしれない。つまり、落語や、能や、今回でいえば、シェイクスピアの書き連ねた詩群を、現代の演劇の言語に「翻訳」すること。そしてそれが同時に、それらを批評する言語にもなっていること。
154篇のソネットを通して、彼は誰に対して、なにを語ったのだろうか。
そんなことにはあまり関心がない。
それよりも、テキストそのものが、現代日本に生きる私たちになにを語りかけてくるか。
それだけを見定める。

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劇団あはひ 第3回公演「ソネット」

2019年8月30日(金)~9月1日(日)
東京都 BUoY

2019年9月14日(土)・15日(日)
岐阜県 みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム 生活体験館(まゆの家)

原典:「十四行詩抄」W.シェイクスピア著、吉田健一訳(「訳詩集 葡萄酒の色」岩波文庫所収)
上演台本・演出:大塚健太郎
出演:上田悠人、東岳澄、古館里奈、松尾敢太郎

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