「母と暮せば」衛星劇場で初放送、松下洸平「一番思い出に残る作品になった」

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こまつ座母と暮せば」が、8月3日にCS衛星劇場でテレビ初放送される。放送に先駆け、富田靖子と共に本作に出演した松下洸平が取材に応じた。

松下洸平(撮影:鷹野政起)

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こまつ座「母と暮せば」より。(撮影:宮川舞子)

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「父と暮せば」の対になる作品を残すという井上ひさしの構想を受け継ぎ、山田洋次が製作した映画「母と暮せば」は、長崎で被爆した母・伸子と亡き息子・浩二の幽霊の交流をつづった作品。2018年に上演された舞台版は、脚本を畑澤聖悟、演出を栗山民也が務めた。

松下洸平(撮影:鷹野政起)

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松下は本作について、「これからの人生の中で一番思い出に残る作品になったように思います」と語り、「浩二が3年経って母の前に現れるのは、単純に会いたいという理由ではなく、母を“生かす”ためなんです。そのため、あまりお化け的な存在ではなく、まるで昨日まで一緒に暮らしていたかのような空気感を作れるように、明るく演じました」と自身が演じた役を振り返る。

また、共演者の富田については、「稽古中によくお話ししたのは景色のこと。舞台セットで表現されていない部分について、『この部屋からはどんな長崎の景色が見えるんでしょうね』とか、『窓から陽が射すとどれくらい明るいのかな』といろんなお話をして、2人に同じ景色が見えているように意識したんです。そうすることで、僕らが作り出す世界の中でお客さんも一緒に生活しているような感覚になってくれたらうれしいなという思いがありました」とエピソードを明かし、「井上ひさし先生や山田洋次監督、それに脚本家の畑澤さん……もっと言えば、長崎で暮らすすべての人や、70年前に原爆で亡くなられた方々の思いを僕と富田(靖子)さんと背負っていかなければいけなかったので、強い責任感と重圧を感じながらの舞台でした。でも、それほどまで命をかけて取り組ませていただいた作品だっただけに、舞台を通して多くの人の心に届き、また今回、放送という形でお送りできることは本当に感謝しかないです」と放送への思いを述べた。

なお8月18日には同チャンネルにて、「どっぷりステージDAY~井上ひさし没後10年目 こまつ座特集~」と題し、「母と暮せば」のほか、こまつ座の「イーハトーボの劇列車」「私はだれでしょう」「円生と志ん生」「父と暮せば」「木の上の軍隊(2016年版)」「母と暮せば」といった作品がオンエアされる。

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CS衛星劇場 こまつ座「母と暮せば」

2019年8月3日(土)23:00~24:30

原案:井上ひさし
作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
協力・監修:山田洋次
出演:富田靖子松下洸平

CS衛星劇場「どっぷりステージDAY~井上ひさし没後10年目 こまつ座特集~」

2019年8月18日(日)

「イーハトーボの劇列車」「私はだれでしょう」「円生と志ん生」「父と暮せば」「木の上の軍隊(2016年版)」「母と暮せば

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