5つの多国籍チームがアジアの"今"描く、「DDA 2019」東京公演が開幕

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「DANCE DANCE ASIA―Crossing the Movements 東京公演 2019」が昨日7月12日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストで開幕。それに先駆け、昨日、公開舞台稽古が行われた。

3T「What if…Just dance それでも僕はダンスを続けていく」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)

3T「What if…Just dance それでも僕はダンスを続けていく」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)

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Nikii「Inception―夢のまた夢のまた夢のまた夢…」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)

Nikii「Inception―夢のまた夢のまた夢のまた夢…」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)[拡大]

2014年にスタートした「DANCE DANCE ASIA」は、ストリートダンスを通してアジアのダンサーの交流を促進すると共に、ストリートダンスを軸とした舞台作品の共同制作を行うプロジェクト。今回は日本と東南アジアからストリートダンサー、アーティスト、音楽家が総勢48名集結し、5つのチームがダンスパフォーマンスを行う。昨日の公開舞台稽古では、そのうち3作品が披露された。

Crazy Rollers「Non-fiction」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)

Crazy Rollers「Non-fiction」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)[拡大]

1作目は、日本のKITEとFISHBOYが振付・演出を手がけるCrazy Rollersの「Non-fiction」。KITEとFISHBOYが、ダンサーや演奏者たちとアイデアを出し合い、全員で1つのダンス作品を立ち上げていく物語がコント仕立てで展開する。津軽三味線やタイの伝統楽器であるマルチフルート、そしてヒューマンビートボックスの生演奏に、ダンサーたちはキレのあるダンスで応えると共に、ときおり映画やゲームのパロディを挟み、会場の笑いを誘った。

3T「What if…Just dance それでも僕はダンスを続けていく」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)

3T「What if…Just dance それでも僕はダンスを続けていく」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)[拡大]

続いてベトナムの3Tが振付・演出を担当した「What if…Just dance」が登場。男性が家族の大黒柱とみなされる社会状況下で、ダンサーとして生きていくことへの葛藤や決意を、ベトナム、タイ、ラオス、日本から参加した5人のダンサーが当事者として描き出す。シャツにチノパン、スニーカー姿の出演者たちが、うつむきながら電車に揺られるシーンから作品はスタート。倦怠感のある地を這うようなダンスから、やがて激しくうねりのある動きへと、ダイナミックにシーンが展開する。「こうあるべき」という社会的プレッシャーを振り切るように繰り出されるアクロバティックな動きにも注目したい。

Nikii「Inception―夢のまた夢のまた夢のまた夢…」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)

Nikii「Inception―夢のまた夢のまた夢のまた夢…」より。(Photo:Yosuke Kamiyama / DANCE DANCE ASIA 2019)[拡大]

最後に上演されたのは、タイのNikiiによる「Inception―夢のまた夢のまた夢のまた夢…」。スズキ拓朗を振付・演出補佐に迎え、“夢”というテーマを6人のダンサーそれぞれの個性を生かし表現する。劇中では縄跳びやマットレスなどの小道具が象徴的に使用されるほか、巨大な風船に映像が投影されるコミカルな演出も見どころだ。

「DANCE DANCE ASIA―Crossing the Movements 東京公演 2019」では上記3チームのほか、日本のGANMI、kEnkEnも参加し、各回3作品が披露される。上演時間は休憩含む約1時間55分で、公演は7月14日まで。なお、本企画は日本と東南アジアの文化交流の祭典「響きあうアジア」のメインプログラムの1つとして行われている。

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「DANCE DANCE ASIA―Crossing the Movements 東京公演 2019」

2019年7月12日(金)~14日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

6週間のクリエーションによる共同制作2作品

3T「What if…Just dance それでも僕はダンスを続けていく」
振付・演出:3T(ベトナム)
振付・演出補佐:KATSUYA(日本)
音楽:SNG(日本)
出演:CANCEL(ベトナム)、Cheno(タイ)、C-Lil(ラオス)、GEN ROC(日本)、Sakyo(日本)

Nikii「Inception―夢のまた夢のまた夢のまた夢…」
振付・演出:Nikii(タイ)
振付・演出補佐:スズキ拓朗(日本)
出演:GAMEZ(タイ)、KEIN(日本)、MC Buck(ベトナム)、Topiek SmallBlack(ラオス)、VI VIEN(マレーシア)、Wadafu*k(タイ)

日本×アジア スペシャルユニット3作品

Crazy Rollers「Non-fiction」
振付・演出:Crazy Rollers(日本)
出演:KITE(日本)、FISHBOY(日本)、Marzipan(シンガポール)、MTpop(ベトナム)、HIRONA(日本)、Kru Add The Salor(タイ)、雅勝(日本)

GANMI「GANMI GAKUEN」
振付・演出:GANMI(日本)
出演:GANMI(日本)、Kyle Collantes-MVMEANT(フィリピン)、Les Paul Sanez-MVMEANT(フィリピン)、Melrein Viado - MVMEANT(フィリピン)

kEnkEn「free-style」
振付・演出:kEnkEn(日本)
出演:kEnkEn(日本)、Liang(シンガポール)、JUMPEI(日本)、RenZ(フィリピン)、Te Double Dy(マレーシア)

※上記5作品の内、各回3作品を上演。

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