「イン・ザ・プール」東京へ、渡辺徹が内博貴との共演で「“乙女”になった」

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イン・ザ・プール」の東京公演が、本日7月11日に東京・あうるすぽっとで開幕。初日に先駆け同日、出演者の渡辺徹内博貴が取材に応じた。

左から内博貴、渡辺徹。

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イン・ザ・プール」は、2005年に映画化もされた人気小説。新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館の演劇部門芸術監督である笹部博司が上演台本・演出を手がける今回の舞台版は、渡辺と内の二人芝居となる。

精神科医・伊良部役や、その患者である和雄の妻役ほかを担当する渡辺は、原作小説「イン・ザ・プール」を「ぶっ飛んでいる」と紹介し、「舞台で演じるのは楽しい反面、心にも体にも汗をかいてやっています」と話す。

左から内博貴、渡辺徹。

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渡辺は6月29日の新潟公演、7月7日の兵庫公演を振り返りながら、「稽古も含めるとずいぶん長く内くんと一緒にいるからか、会えない日が寂しくて……ここ3日くらいは(内と)会わなかったので、意気消沈でした(笑)」と仲むつまじさをのぞかせる。渡辺のコメントに和雄役の内は、「徹さんに、『会えないあいだ、僕のことを考えてくれた?』と聞かれて……徹さんには“乙女”なところがあります」と笑い交じりに続けた。

内の印象を尋ねられた渡辺は、「彼のようにカッコよくてスマートな人は、冷たい印象になりがち。でもご一緒してみたらすごく気を遣ってくれるので、“乙女”の気持ちになってしまった」「内くんからは甘い匂いがします。きっとこれが“オーラ”なんでしょうね……」と内に笑顔を向ける。内は「何言ってるんですか」と渡辺のコメントに笑いながら、「徹さんのお芝居への向き合い方、アイデアの出し方などとても勉強になりました。徹さんが台本の文字だけでは伝わりにくいことも汲み取り、演出家さんに『こういう動きで表現したらわかりやすいのでは』と投げかけているのを見て、すごいなあと」と渡辺に厚い信頼を寄せた。

左から内博貴、渡辺徹。

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会見では内が、7月9日に87歳で死去したジャニー喜多川を「本当にたくさんありすぎて、思い出が」と偲ぶ場面も。内は「僕が15・16歳くらいのときに新幹線で(出身地の大阪から)東京に行ったら、ジャニーさんが自分の運転する車で迎えに来てくれたんです」とエピソードを明かし、「東京のお父さんのような存在でした」と思いを口にする。

渡辺は内の言葉にうなずきながら、「劇場での場当たりのとき、内くんの目が赤いので『休んでいいよ』と言ったんですが、彼は『ジャニーさんに怒られますから』と稽古をしたんです。そう言える内くんも、そう思わせるジャニーさんも素晴らしい方だと思いました」とコメント。これを受けた内は改めて、「ジャニーさんは“Show must go on”という言葉が好きだった。その魂を受け継ぎ、しっかりやらなくてはと思います」と決意を語った。

東京公演は7月15日まで東京・あうるすぽっとにて。本作はその後、25・26日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター、27日に兵庫・滝野文化会館でも上演される。

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「イン・ザ・プール」

2019年6月29日(土)※公演終了
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

2019年7月7日(日)※公演終了
兵庫県 姫路キャスパホール

2019年7月11日(木)~15日(月・祝)
東京都 あうるすぽっと

2019年7月25日(木)・26日(金)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター

2019年7月27日(土)
兵庫県 滝野文化会館

原作:奥田英朗「イン・ザ・プール」(文春文庫)
上演台本・演出:笹部博司
出演:渡辺徹内博貴

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