本作は、18世紀フランスを舞台に実在の死刑執行人を描いた、
まず宮本は「僕が今回参加すると決めたのは、原作者の坂本眞一さんとお話したことがきっかけ」と明かし、「坂本さんは現代日本における女性差別に怒りを感じていて、『イノサン』はその思いをぶつけるところから始まったと伺いました。だからこそ、フランス革命をきれいに描くのではなく、残虐で、見たくないものを見せられる生々しさが作品に表れているのだと思います。そのリアルな感覚を舞台で表現したい」と意気込みを述べる。
続く横内は、昔から気になっていたという宮本と今回タッグを組むことについて「うれしいです」と笑顔を見せ、本作について「フランス革命の話だと聞き、最初はドラマチックなものだと思っていました。でも坂本さんとお話をする中で、僕たちが見てきた歴史がいかに偏ったものであるかに気づきました」と真摯に語った。
MIYAVIは「原作が本当に衝撃的。死生観なども含め、まだ理解しきれていない部分も正直あるんですが、あの時代を生きた人々のパッションを自分のギターで表現できれば」と言葉に力を込める。もともとMIYAVIのファンだという宮本は、「僕は彼の音楽性とパッションが本当に好きで。曲を聴いたときは『これだ!』と身震いしました。それを深沢さんに高めてもらって、今までにない舞台になる予感がしています」と自信を覗かせる。これを受けた深沢は、本作の音楽のイメージについて「ロックな感じ」と述べ、「どれだけ差別されながらも『最悪、最悪』ってバンバン男の人を切っていく、マリーの逞しさを音楽の中で作っていきたい」と構想を語った。
続けてルイ16世役の太田は「『イノサン』という耽美な世界観を、人間くさく、繊細に、美しく立ち上げていきたい」と決意を新たにし、アンヌ=マルト役の浅野ゆう子は、「アンヌは、身内にこういう人がいたら怖くて目も合わせられないくらい、厳しい女性。シャルルを立派な死刑執行人に育て上げるために恐ろしい折檻をするんですけど……がんばって耐えてね(笑)」と古屋に視線を送って、会場を笑いで包む。
本日の会見を欠席した中島からは、「私の大好きなマリー=ジョセフ・サンソンを演じさせていただけること、とても光栄に思っております。今から緊張していますが、全力でがんばります!」と気合十分のメッセージが届いた。
最後に宮本は、「今の日本や世界がどうなっているのか、鑑みることができる作品になると思います。今回参加しているメンバーはチャレンジャーだらけ。全員が、新たなステージを展開できることを楽しみにしています。生々しく衝撃的な舞台を観に、ぜひ劇場に足を運んでください」と来場を呼びかけた。
公演は11月29日から12月10日まで東京・ヒューリックホール東京で行われ、その後本作は、来年2020年2月にフランス・パリでも上演される。
「イノサンmusicale」
2019年11月29日(金)~12月10日(火)
東京都 ヒューリックホール東京
2020年2月
フランス・パリ
原作:
脚本:
演出:
キャスト
マリー=ジョセフ・サンソン:
シャルル=アンリ・サンソン:
アラン・ベルナール:
マリー・アントワネット(フランス王妃):
ジャック:
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン:
オリビエ・ルシャール:
デュ・バリー(マリー=ジャンヌ・ベキュー):
アンドレ・ルグリ:
トーマス=アーサー・グリファン:佐々木崇
ド・リュクセ:
ルイ=オーギュスト(フランス国王ルイ16世):
アンヌ=マルト:
関連記事
宮本亜門のほかの記事
関連商品
タグ
リンク
- イノサンmusicale
- イノサンmusicale(11/29~12/10)先行チケット抽選受付中 (@innocent_mscale) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
@thizchan @Chiz5010
【会見レポート】メンバーはチャレンジャーだらけ!「イノサン」演出の宮本亜門が座組に自信 - ステージナタリー https://t.co/GTP1unfoRq