これは2011年に戯曲「虫」で第11回AAF戯曲賞優秀賞を受賞し、17年には「毛美子不毛話」が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となった市原の、初の小説作品集。本書には、昨年18年に「悲劇喜劇」(早川書房)で発表された表題作「マミトの天使」をはじめ、人の自意識と身体性にまつわる懊悩と希望を描いた「虫」、そして「地底妖精」の3本が収録されている。
なお市原が作・演出を担当する「バッコスの信女-ホルスタインの雌」が、10月11日から14日まで愛知・愛知県芸術劇場 小ホールにて上演される。「あいちトリエンナーレ2019」にて披露される同作では現在、出演するコロス(合唱隊)のメンバーとなる女性を、6月30日23:59まで募集中だ。
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