「同時代の作品として」、文学座・高橋正徳が「ガラスの動物園」に挑む

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文学座「ガラスの動物園」が6月28日から7月7日に東京・東京芸術劇場 シアターウエスト、7月11日に新潟・長岡リリックホール シアター、7月14・15日に兵庫・兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター 大ホール、7月24・25日に岐阜・可児市文化創造センター 小劇場にて上演される。

文学座「ガラスの動物園」チラシ表

文学座「ガラスの動物園」チラシ表

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本作は、テネシー・ウィリアムズの代表作の1つ。文学座では1967年の初演以来、さまざまな顔合わせで上演を重ねてきた。今回は高橋正徳が演出を手がけ、塩田朋子亀田佳明永宝千晶池田倫太朗が出演する。

上演に向けて高橋は「今回はより現代的な言葉での会話を目指し小田島恒志さんに新訳を依頼した。今、我々が新たに立ち上げる『ガラスの動物園』を、同時代の作品として客席に届けられればと思っている」と意気込みを述べた。

高橋正徳コメント

1944年にシカゴで初演された「ガラスの動物園」は、翌年45年にニューヨークで爆発的なヒットを記録して以来、世界各国で上演され続けている。日本でも1950年に初演されて以来、いろいろな劇団、カンパニーで上演されてきた。
文学座のラインナップにも演出者、出演者を変えて幾度も登場している。何故それほどまでに人々はこの作品に惹かれるのか……。この作品の語り部であるトム、その母アマンダ・ウィングフィールド、姉のローラが織りなす家族が、観客にとっては人ごとでは済まされない問題を常にはらんでいるからであろう。家族のあり方や、理想的な家族像なんてものは時代時代の価値観によってどんどん変わっていくにも関わらず、ウィングフィールド家が抱える問題はより根源的で、普遍性を有している。言うまでもなく、家族というものは人々を外部から守るシェルターであると同時に、内部に押し止める檻にもなる。檻の中での出来事は外部からは目につかず、内部では隠蔽される。そしてその家族という檻の中にいる人々は時に自らが内側から檻を強固に補完しようとする。その姿は今日性を持って我々に迫る。
演劇は時代を映す鏡であるとすれば、「ガラスの動物園」は常に時代を照射する鏡なのではないだろうか?
今回はより現代的な言葉での会話を目指し小田島恒志さんに新訳を依頼した。今、我々が新たに立ち上げる「ガラスの動物園」を、同時代の作品として客席に届けられればと思っている。

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文学座「ガラスの動物園」

2019年6月28日(金)~7月7日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

2019年7月11日(木)
新潟県 長岡リリックホール シアター

2019年7月14日(日)・15日(月・祝)
兵庫県 兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター 大ホール

2019年7月24日(水)・25日(木)
岐阜県 可児市文化創造センター 小劇場

作:テネシー・ウィリアムズ
訳:小田島恒志
演出:高橋正徳
出演:塩田朋子亀田佳明永宝千晶池田倫太朗

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