アメリカを舞台とした「マラソン」は、シティマラソンに出場するため、郊外をランニングをする幼なじみの男性2人を描く二人芝居。演出は、寺西と矢田が共演した昨年2018年の「ORIGINAL MUSICAL『THE CIRCUS!』―EPISODE2 Separation―」を手がけた
寺西と矢田は、回替わりでそれぞれの役を入れ替えて登場。昨日のゲネプロでは、マリオ役を寺西、スティーブ役を矢田が演じた。2人は両サイドに客席を設けたセンターステージを中心に、客席通路も使いながら“走りっぱなし”の会話劇を展開。マリオとスティーブは走りながらちょっとした口げんかや、思い出話を繰り広げ、それぞれの人間性を浮き彫りにしていく。寺西は少し神経質なマリオを繊細な演技で表現し、矢田は頑固な一面を持つスティーブをコミカルに演じた。
ゲネプロ後に行われた囲み取材には、寺西、矢田に加え、演出のTETSUHARUが出席。まず寺西は「今回は初主演、初ストレートプレイ、初二人芝居、初の役替りと、初づくしでした」と話し、今作への出演が決まったときのことを振り返ると、「ストレートプレイの芝居にずっと憧れていたので、純粋にうれしかった。しかも相手役が矢田ちゃんで、演出家がTETSUHARUさん。この2人となら安心して演じられると思いました」と信頼を寄せた。
続く矢田は、普段から交流のある寺西との関係性に触れ、「幼なじみを演じる上で、いい意味で普段のノリが出ることがあって。そういう部分を、TETSUHARUさんは汲んでくれました」と明かす。TETSUHARUは「(寺西と矢田の)手の内がわかってる分、僕もやりやすかった」とコメントし、「2人と仕事するときは、SFっぽいアクションの舞台が多かったけど、今回は人間ドラマ。今までとは違った2人の一面が見られるように意識しました」とアピールした。
記者から、回ごとに役を入れ替えることについて尋ねられたTETSUHARUは「二人芝居で役をスイッチするということは、動きも込みで台本を全部覚えるということ。2人は相当なプレッシャーを見事に乗り越えてくれました」と手応えを述べ、稽古場で矢田が繰り返し「こんなにたくさんセリフを覚えるのは初めて」とつぶやいていたことを明かす。その発言に対し矢田は「稽古が始まってから2週間・3週間経っても、まだセリフを覚え続けるのか、みたいな……。とても大変でした(笑)」と笑顔を見せつつ、苦労を語った。
最後に寺西は「人生について考えるきっかけになるような作品なので、それが伝わる演技をしたい」と意気込み、「本当に初めてのことだらけの舞台なので、僕のことを追いかけてくれている方にも新たな一面を観ていただけると思います!」とファンにメッセージを送る。
そして矢田は「僕も二人芝居で役を入れ替えて演じることは初めて。今までいろんな現場で教えてもらってきたことを、たくさん発揮できていると思います。できれば両バージョン観に来てください!」と来場を呼びかけた。上演時間は約70分を予定。公演は6月17日まで。
舞台「マラソン」
2019年5月31日(金)~6月17日(月)
東京都 DDD AOYAMA CROSS THEATER
戯曲:「NEW YORK MARATHON」Edoardo Erba - Israel Horovitz's adaptation / Italy
翻訳:芦沢みどり
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今でもグレッグは矢田ちゃんのつもりでテラにオファーしちゃったと信じてるんだけど(失礼)、身長的にはピーターよりグレッグの方が高くあって欲しいからテラで正解なんだよなーー。新グレッグ楽しみだーーー。
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