5月4日から6月1日まで京都・京都劇場で上演される「家族のはなしPART I」に向けて、3月下旬、出演者の
舞台への思いを問われた草なぎは、「やっぱり舞台は好きですし、今回、とても面白そうな作品になるなと思って、ワクワクドキドキしています」と笑顔を見せる。草なぎと19年ぶりに共演する小西は「初心に返ったような気持ちで緊張感を持って……でも観に来てくださる皆さんには、家族の物語ですから気楽に楽しんでもらえたら」と話す。「僕はちょっとマイナス思考なので」と前置きした池田は、「台本を読んだときは『どういうことなの?』って戸惑いましたが、絵本みたいなお話ですし、構えずにやりたい」と希望を述べた。
本公演では、広告業界で活動しながら満員劇場御礼座にも所属する淀川フーヨーハイと、同じく満員劇場御礼座のメンバーでコピーライターのあべの金欠の喜劇が2本立てで上演される。第1話「わからない言葉」では夫婦と飼い犬の日常が、第2話「笑って忘れて」では、笑うと記憶を失う奇病にかかった妻と、彼女を支える夫の物語が描かれる。
第1話で犬役を演じる草なぎは「犬役で良かったです!」と即答し、場を和ませる。「犬を飼い始めて2年になるんですけど、犬の様子と台本を照らし合わせながら『今こういう気持ちなのかな?』って想像したりしています(笑)。犬って何を考えてるかわからない部分もあるし、逆に人間よりできてるなって思う部分もあるし。飼い犬のことを考えつつ演じたいなと思います」と明るく語る。
近年、草なぎは白井晃演出「バリーターク」、デヴィッド・ルヴォー演出の音楽劇「道」など、非日常的、かつ難解な舞台への出演が続いた。「今回は日常的な世界観のお話。逆にそういうほうが難しいし、緊張もするので、楽しみながら稽古していきたいですね」と草なぎが答えると、小西と池田がうなずいた。
1話では池田の、2話では草なぎの妻役を演じる小西は「稽古でこんがらかるのでは……」と苦笑いしつつ、「自分1人で台本を読んでいるとわからなくなっちゃうことが多いので、早く相手の声を聞いて稽古したいです」と意欲をのぞかせる。池田も「どうやって臨めばいいかあまり想像がつかないので、早く稽古して安心したい」と続いた。
本公演は、1、2話共に笑いがベースとなる。草なぎは「笑いはやっぱり難しいです。でも、演者のグルーヴ感みたいなものがお客さんにも伝導してくといいなと思うので、じんわり、ホロっとくるような感情が劇場を出たあとにも続くような作品にしたいですね」と抱負を述べる。小西は「日常会話のちょっとしたところにクスッとくるような作品なので、お客さんにはリラックスして観てもらえたら」、池田も「剛くんが言ったように、ニコニコ観終わって、鴨川でも散歩しようかなって思えるくらいの作品にしたいですね」と期待を述べ、合同取材会が終了した。
「家族のはなしPART I」
2019年5月4日(土・祝)~6月1日(土)
京都府 京都劇場
作・演出
第1話 わからない言葉:淀川フーヨーハイ
第2話 笑って忘れて:あべの金欠
出演:
※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記。
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