「俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』」の稽古が4月1日に公開された。
イギリスの劇作家トム・ストッパードが俳優とオーケストラのために執筆した「良い子はみんなご褒美がもらえる」は、ソビエトと思われる独裁国家で、同じ精神病院に送り込まれた2人の男を軸にした作品。今回のウィル・タケット演出版では、政治犯のアレクサンドル・イワノフ役を
この日の稽古は、自身のこれまでの暮らしについて、堤扮するアレクサンドルが橋本扮するイワノフに語り聞かせる場面からスタート。不穏なピアノの音色に乗せて、堤は友人や家族の話、参加したデモの話、彼がハンガーストライキをしたことなどを、抑揚をつけながら朗々と語り続ける。このアレクサンドルの独白に、イワノフ役の橋本は終始真剣な表情で耳を傾けていた。「脚本を一読して、難解だなと思った」と過去のインタビューで語っていた堤は、ウィル・タケットや橋本と会話を交わしながら、1つひとつの場面を丁寧に作り上げていく。
アレクサンドルの独白の合間には、アレクサンドルと彼の息子・サーシャのシーンが挟み込まれる。純朴な少年・サーシャを演じるのは、今作が日本での初舞台となる
この日の稽古はピアノの伴奏のみで進行したが、本番には指揮者のヤニック・パジェ率いる35人のオーケストラが参加することも重要なポイントの1つ。またオーケストラの生演奏のみならず、楽器を手にしたアンサンブルキャストが舞台上を彩るシーンも見どころとなっている。
「良い子はみんなご褒美がもらえる」の東京公演は4月20日にスタート。5月7日まで東京・TBS赤坂ACTシアターで上演されたのち、5月11・12日には大阪・フェスティバルホールで大阪公演が行われる。
「俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』」
2019年4月20日(土)~5月7日(火)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
2019年5月11日(土)・12日(日)
大阪府 フェスティバルホール
作:トム・ストッパード
作曲:アンドレ・プレヴィン
演出:ウィル・タケット
指揮:ヤニック・パジェ
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