「ハル」開幕、Hey! Say! JUMP薮宏太「令和まで1カ月、平成の大きな1ページに」

ミュージカル「ハル」が、本日4月1日に東京・TBS赤坂ACTシアターにて開幕。これに先駆けて同日、フォトコールと囲み取材が行われた。

関西テレビの開局60周年を記念した本作は、脚本・作詞を高橋亜子、演出を栗山民也が手がけるミュージカル。再開発計画が頓挫し、寂れてしまった小さな田舎町を舞台に、薮宏太（Hey! Say! JUMP）演じる高校生のハルと、北乃きい演じるボクシングに夢中な女性・真由を中心とした物語が展開される。

フォトコールでは、冒頭から約30分間のシーンが公開された。母と二人暮らしのハルは、子供の頃に患った病を乗り越え、元気な身体を手に入れたが、本音で語り合える友達もおらず、鬱屈した毎日を送っていた。ある日、町にやってきた真由との出会いをきっかけに、ハルはボクシングを始めることになり……。

薮は、周囲と馴染めないハルがボクシングと出会い、自らの人生と向き合っていく姿を体当たりで演じる。北乃は、ボクシングにまっすぐ打ち込み、ハルを導いていく真由をエネルギッシュに表現した。また安蘭けいは、とある秘密を抱えるハルの母・千鶴の葛藤を繊細な表情の変化で魅せる。そして七五三掛龍也（Travis Japan / ジャニーズJr.）は、ボクシングを始めたことで変化していく幼馴染・ハルの姿に戸惑いを覚えながらも見守る修一をフレッシュに演じた。

フォトコール後に行われた囲み取材には、薮、北乃、安蘭、七五三掛が登壇。開幕を前に、薮は「やっとこの日を迎えられて素直にうれしいです」と挨拶。また薮は本日4月1日に新元号が“令和”に決定したことに触れ、「フォトコールが始まる30分前に楽屋のテレビで発表を見ていました。令和は素敵な響きですよね。ジャニー（喜多川）さんは、トレンドに敏感な方なので、今頃、令和というワードを使って何かできないか、考えを巡らせていると思います（笑）」と会場の笑いを誘った。

記者から「Hey! Say! JUMPの改名はありますか？」と尋ねられた薮は「“令和JUMP”にですか？ 光線の“Rey”と“Wa”を組み合わせたら、改名できないこともないですね（笑）。でも令和を迎えても、Hey! Say! JUMPという名前は変えずにがんばっていきたいです」と答えた。

続く七五三掛が、新元号について「令和は、僕の予想通りでした！ 昨日眠ってる間に夢の中で『令和、いいんじゃないかな』って思って……」と発言すると、薮は「本当に？」と疑問を投げかける。これに対し七五三掛は「エイプリルフールの嘘です！（笑）」と茶目っ気たっぷりにコメントし、会場を和ませた。また七五三掛が、稽古中に知った薮の新たな一面について、「（薮に）お尻を触られるんです！」と暴露すると、薮は「言い方を考えようぜ（笑）。お尻をポンッてね。スキンシップ程度にですよ？」と切り返した。

12月からボクシングのトレーニングを積んできたと言う北乃は「筋肉がついて、腹筋が割れました」と誇らしげに述べ、同時期からトレーニングをしてきたと言う薮は「体重は5kgほど落ちました。体脂肪は10%ジャストぐらい。本番中には1桁になりそうです」と身体の仕上がりをアピールする。安蘭は、薮、北乃、七五三掛について「すごく透明感があって、一緒にいてハッピーで楽しいです」と太鼓判を押し、「とても素敵なカンパニーです」と笑顔を見せた。

最後に薮は「元号が平成から令和に変わるまで、残り約1カ月ですが、平成の大きな1ページになるような作品を届けたい。悩みや劣等感を抱いている方、新生活や環境が変わる中で、不安を感じている方も多いと思うので、そういった方々の背中を押せるようなミュージカルにしたいです」と意気込み、取材を締めくくった。

上演時間は途中休憩を含む約2時間40分。公演は、4月1日から14日までTBS赤坂ACTシアター、4月22日から28日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。