旅する劇場
本作は、江戸時代の軍学者・由比正雪を描いた
上演に向けて流山児は「僕の原点は唐十郎です。社会と演劇がギリギリのところでせめぎあっていた1968年、21歳の状況劇場研究生の時、僕が目撃・体験したモノは一体何だったのか、紅テントは何故、この作品で新宿を追われたのか? 50年前の演劇的原点=『由比正雪』に挑みます」と意気込みを述べている。
なお6月1日にはスペシャルイベントとして、「大久保鷹・流山児祥と歩く『由比正雪』史跡」、「映画『新宿泥棒日記』上映会」が実施される。
流山児祥コメント
今年、創立35周年を迎える流山児★事務所。記念公演第一弾に選んだのは、唐十郎、唯一の時代劇「由比正雪」。学生運動に揺れる1968年、状況劇場の研究生だった流山児祥が大きな衝撃を受けた作品だ。「唐さんに初めて会ったのは『由比正雪』の公演初日。入団テストは赤い鼻緒の下駄を10個揃える事だった。その日、僕は白塗りをして紅テントの舞台に立った。」
僕の原点は唐十郎です。社会と演劇がギリギリのところでせめぎあっていた1968年、21歳の状況劇場研究生の時、僕が目撃・体験したモノは一体何だったのか、紅テントは何故、この作品で新宿を追われたのか? 50年前の演劇的原点=「由比正雪」に挑みます。由比正雪は江戸時代に五千人もの浪人を動かし幕府転覆を企てた実在の人物。世間から落ちこぼれ行き場を失った浪人たちは、江戸の格差社会の落とし子です。社会の最下層でうごめく浪人たちが、後先考えず互いを罵倒し「大討論」を繰り広げます。無名ゆえのエネルギーに溢れていて非常に面白い歌入り青春革命時代劇。まだ何者でもない者たちが何者かになろうと無軌道に突っ走る「由比正雪」。唐十郎の初期の代表作、幻の名作と呼ばれている「由比正雪」、ぜひご覧ください。
旅する劇場 流山児★事務所 創立35周年記念公演第1弾「新宿オペラ『由比正雪』」
2019年6月22日(土)~30日(日)
東京都 Space早稲田
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- 2019.6.由比正雪
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