Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019として上演される本作は、仮設住宅を舞台に市井の人々を描く物語。出演者には向井のほか、
震災で両親と弟を失った立花哲也(向井)は、生活のために原子力発電所で働いていた。そんなある日、なけなしの金で行った風俗で風俗嬢の杉田美咲(田中)と出会い……。
上演に向け赤堀は、「今まではどちらかというと近視眼的に描いてきたスケッチを、今回は『美しく青く』と自分らしくないタイトルをつけたように、もう少し俯瞰で描けたらなと。より冷徹な目線で『現実』というものを浮き彫りに出来たらなと思います」とコメント。一方、「念願の赤堀ワールド初参加です」と語る向井は、「『生きる』ということの面倒くささや、汚い部分、きれいごとだけではない人間性も表現されると思います」「それを目の当たりにした人にしか見られない何かを見つけてもらえる作品にしたいと思います」と意気込みを述べている。
公演は7月11日から28日まで東京・Bunkamura シアターコクーン、8月1日から3日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。東京公演のチケットは5月19日に発売。
赤堀雅秋コメント
現時点での構想
特に新たな試みをしようとは思っていません。凡庸な庶民の生活を凡庸にスケッチする。
ただ今まではどちらかというと近視眼的に描いてきたスケッチを、今回は「美しく青く」と自分らしくないタイトルをつけたように、もう少し俯瞰で描けたらなと。より冷徹な目線で「現実」というものを浮き彫りに出来たらなと思います。
それが希望の物語となるか、破綻の物語になるか、正直今のところはわかりません。
諸行無常の儚さ、忘れ去られる恐ろしさ、その地続きにいる我々、空や海はいつでも美しく青く、そういう現実を描きたいです。
向井理の印象
実直な方なのだろうなという印象。色々な思いはマグマのように内に秘めていたとしても、それを漏らさず、呑み込みながら遂行するイメージ。きちんと地に足つけて生きているイメージ。
本作への意気込み
シアターコクーンでまたチマチマした演劇をやります。
チマチマした演劇をシアターコクーンでやることに意義を感じます。
それが僕の仕事です。という意思表明です。
「美しく青く」
それは畏怖の念でもあり、祈りでもあります。
向井理コメント
オファーが来た時の感想
今まで個人的に赤堀さんの演出する舞台は何度も拝見していました。
一見どこにでもいるような人々や、その生活を生々しく描くことで、自分とは何かを見つめるような世界に、いつしか自分も染まってみたいと思っていたので、オファーを頂いて嬉しい反面、その世界を創らなければいけない責任も感じます。
赤堀雅秋の印象
舞台の上では大胆不敵、物語を揺さぶる存在ですが、実際の赤堀さんは作品同様、繊細で緻密な印象です。
本作への意気込み
念願の赤堀ワールド初参加です。今回もとある市井の人々を描いてはいますが、「生きる」ということの面倒くささや、汚い部分、きれいごとだけではない人間性も表現されると思います。
しかし、それは避けては通れない。
それを目の当たりにした人にしか見られない何かを見つけてもらえる作品にしたいと思います。
Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019「美しく青く」
2019年7月11日(木)~28日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
2019年8月1日(木)~3日(土)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
作・演出:
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