「KEREN」制作発表、ロバート秋山扮するペリー・キーに高平哲郎「頼もしい」

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COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール オープニング公演「KEREN」の制作発表記者会見が、本日2月1日に大阪市内で行われた。

「KEREN」制作発表記者会見より。左から吉村崇(平成ノブシコブシ)、ペリー・キー、ロバータ。

「KEREN」制作発表記者会見より。左から吉村崇(平成ノブシコブシ)、ペリー・キー、ロバータ。

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「KEREN」制作発表記者会見より、Moment Factoryが手がけた映像。

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「KEREN」は、脚本・演出を高平哲郎、振付をバーヨーク・リー、タップダンスの振付をHIDEBOH、殺陣を島口哲朗が手がける“ノンバーバル・ノンストップショー”。本作では、忍者や侍、妖怪といった日本特有の要素をモチーフに、ダンス、殺陣、ミュージカル、日本舞踊などの手法と、カナダのデジタルアート集団・Moment Factoryによる最新鋭のプロジェクションマッピングが融合したオリジナルレビューが展開する。

左から影山雄成氏、吉村崇(平成ノブシコブシ)、ロバータ。

左から影山雄成氏、吉村崇(平成ノブシコブシ)、ロバータ。[拡大]

制作発表には、まず司会を務める平成ノブシコブシ吉村崇ロバータ、そしてゲストとして演劇ジャーナリストの影山雄成氏が登場。ブロードウェイ作品をよく知る影山氏は「KEREN」について、「ブロードウェイでヒットしているミュージカル『ハミルトン』に共通するところがあります。『ハミルトン』はアメリカの建国の父の1人であるアレクサンダー・ハミルトンを描いた作品で、アメリカの文化や歴史を尊重していますが、『KEREN』の劇中にも春夏秋冬を通して日本を愛で、尊重するような『WHAT A WONDERFUL COOL JAPAN』という楽曲があるんです」と説明する。

「元禄花見踊り~平成かぶき踊り」パフォーマンスの様子。

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高平哲郎

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続いては、キャスト陣によるパフォーマンス「元禄花見踊り~平成かぶき踊り」が披露される。ステージに登場したダンサーたちは、日本舞踊を華麗に舞い、曲調が変わると着物を脱ぎ捨て激しくしなやかなダンスで客席を魅了した。会場の興奮が興奮が覚めやらぬ中、クリエイター陣から高平、HIDEBOH、島口、Moment Factoryのマリアノ・レオッタが登壇。披露されたパフォーマンスを「オープニングのダンスです」と明かした高平は、「日本舞踊的に見せる『元禄花見踊り』から、突如コンテンポラリーダンスに変わる。『ここから先、どう展開していくんだろう?』と、観客の期待と不安を入り交ぜたい」と演出意図を語った。

Moment Factoryのマリアノ・レオッタ(中央)。

Moment Factoryのマリアノ・レオッタ(中央)。[拡大]

マリアノ・レオッタは「高平さんから『すごいものを作らないか?』とお話をいただき、まず『KEREN』の意味を知るためにディスカッションから始めました」と述べ、本作の映像について「現在進行形で作っています。マルチメディアを使ってマジックを起こしたい」と意気込んだ。

島口哲朗

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「高平さんは、“エンタテインメントの歴史の生き字引”と言っても過言ではない」と絶賛するHIDEBOHは「『KEREN』は“型破り”という意味も含んでいて、とても斬新な作品。芸術性の高いエンタテインメントになっています。これから大阪がブロードウェイのようになるんじゃないでしょうか」と期待を寄せる。海外を中心に活動する島口は「改めて日本で作品を作るとなって、いまだに不思議な感覚があります」と胸中を語り、「いわゆる時代劇的な場面だけでなく、映像と殺陣のコラボ、タップと殺陣のコラボもあります。高平先生が思う“COOL JAPAN”を表現するのは、とてもやりがいがある。多くの人に観ていただきたいです」と来場を呼びかけた。

「剣舞とタップ」パフォーマンスの様子。

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HIDEBOH

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続いてはHIDEBOHと島口がコラボレートして作り上げた「剣舞とタップ」のシーンがお披露目される。和装で刀を操るキャストに加え、燕尾服でタップダンスを踊るダンサーたちが息の合ったパフォーマンスを繰り広げると、記者席からは感動のため息が漏れた。

再びクリエイター陣が壇上に呼び込まれると、吉村は「HIDEBOHさんのドヤ顔がすごいですね(笑)」と指摘。HIDEBOHは「今回は西洋のタップダンスと剣舞のリズムを合わせるという斬新なスタイルなんです。ですからドヤ顔をしました(笑)」と笑顔で切り返した。コラボレーションについて「実はノリで生まれたようなシーン」と明かす島口。これに対してHIDEBOHが「インプロビゼーション(即興)で、短時間で作っていきました」と付け加えると、影山氏は「本作の目玉の1つはダンスシーンなのですが、見どころばかりなので『関西版 ウエスト・サイド物語』と言えるかもしれません」と言葉に力を込めた。

ペリー・キー

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ここで、「KEREN」公式アンバサダーに就任したロバート秋山竜次扮する“6000年に1人のアジア・スター”ことペリー・キーが登場。ゆったりとした足取りでステージに現れたペリー・キーは、独自の言語を用いて登壇者に挨拶して回る。ここからペリー・キーの発言はすべて司会の吉村が通訳していった。

サングラスをはずすペリー・キー。

サングラスをはずすペリー・キー。[拡大]

「潜水艦に乗って来日しました」と言うペリー・キーは、「すごく、好き、大阪!」と流暢な日本語を披露する。そんなペリー・キーに対して影山氏は「日本語もお上手ですね」と投げかけ、「振付のバーヨーク・リーさんは海外の演劇界で活躍するアジア人としてトップにいるお方。さらに“6000年に1人のアジア・スター”であるペリー・キーさんがサポートしてくださって『KEREN』は海外勢のお力添えがすごいです!」と続けた。

高平哲郎(中央)のヘアスタイルを褒めるペリー・キー(右)。

高平哲郎(中央)のヘアスタイルを褒めるペリー・キー(右)。[拡大]

高平はペリー・キーについて「とても頼もしいアンバサダーが付いてよかったんじゃないかと(笑)」と笑顔を見せる。そんな高平に対し、ペリー・キーは「エイジア ナンバーワン ホワイトヘア!」と高平のヘアスタイルに称賛を送り、「KEREN」の制作発表は幕を閉じた。なお会見中には、ペリー・キーが歌う「KEREN」公式ソング「HORIZON-響犬御堂」のミュージックビデオも上映された。

「KEREN」は2月25日から大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにてロングラン上演される。

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COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール オープニング公演「KEREN」

2019年2月25日(月)~
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

脚本・演出:高平哲郎
振付:バーヨーク・リー
タップ振付:HIDEBOH
殺陣:島口哲朗
音楽:仙波清彦、久米大作
ステージング・演出助手:室町あかね
宣伝美術:横尾忠則

※高平哲郎の「高」は、はしごだかが正式表記。

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