ミュージカル「レ・ミゼラブル」の製作発表記者会見が、昨日1月23日に東京都内で実施された。
会見には出演者より、ジャン・バルジャン役の
1万件超の応募から抽選で選ばれたオーディエンス約400名が見守る中、初めに伊礼が「スターズ」を歌唱。次に小野田とアンサンブルが「ABCカフェ~民衆の歌」をパワフルに、斎藤と朴、アンサンブルが「宿屋の主人の歌」をにぎやかに披露すると、会場を一気に盛り上げた。
その後改めてキャストたちが登壇し、それぞれ挨拶した。この作品に大きな影響を受けたと言う初参加の小野田は「作品の一部になれることに誇りを持ち、丁寧に演じたい」と真摯なまなざしを向ける。昨年2018年12月にミュージカル「オン・ユア・フィート!」を休演し、今回の記者会見から復帰した相葉は「この作品に戻ってこられたことに感謝しています。より役を掘り下げて演じたい」と意気込んだ。「夢のよう。まだまだ未熟ですが、できることをすべてマリウスに注ぎたい」と話すのは初出演の三浦。続く内藤は「パワーアップした姿を見せられるようがんばります!」と笑顔を浮かべ、3度目の出演となる海宝は「初心に返って作品、楽譜、台本に向き合いながら新たなマリウスを作りたい」と述べた。
03年からテナルディエ役を演じる駒田は「椅子がなぜか、マリウス(役の海宝たち)寄りに置かれている。東宝さんがついに僕のマリウス役を決断されたかと……」と冗談を飛ばして場内を笑いで包み、橋本は「前回は東京公演だけ参加したので、入り口を開けたら終わった感覚で……今度は最後の最後まで参加できるので、精一杯努めたい」と胸中を明かす。KENTAROは共にテナルディエを演じる3人に「共演できなくて残念(笑)。連絡先は交換したので、仲良くやれたら」と視線を送り、斎藤は歌唱披露を振り返りながら「生きてきた中で一番くらいに、喉の調子が悪かった……(笑)。開幕までみっちり稽古して、さらに素晴らしいものができるよう謙虚にがんばります!」と冗談を交えてコメントした。
1997年からマダム・テナルディエを演じる森は「オーディションに受かる自信が年齢と共に失われて……今回が最後かと思いつつ務めますが、もし次もいたらごめんなさい!」と茶目っ気たっぷりに笑う。続く鈴木は「昭和でコゼット、平成でファンテーヌ、新元号でマダム・テナルディエを演じます。ますますがんばりますので応援お願いします!」と元気いっぱいに呼びかけ、47歳で初のミュージカルに挑む朴は緊張した様子ながらも「身の引き締まる思い。ハートフルに演じられたら」と抱負を語った。
幼い頃から本作にあこがれていたと言う熊谷は「開幕までの3か月、精一杯コゼットと向き合いたい」、小南は「作品とコゼットをもっと愛して、真摯に取り組みたい」とそれぞれ真剣な表情を見せる。「前回は笑うことに精一杯でした」と述懐する生田は「演出家から『笑顔は1通りだけじゃない』とアドバイスをいただいた。今回のコゼットはさらに表情が豊かになったらいいなと思います」と期待を込めた。
「全身全霊でエポニーヌに向き合いたい」と初参加の屋比久が意欲を見せると、北海道出身の唯月は、北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru公演に触れて「札幌で公演できることに特別な思いがあります。精一杯演じます!」と宣言。2度目のファンテーヌを演じる二宮は「もっと役を愛していきたい」と話し、初出演の濱田は「これまで演じてきた役の中にも、ファンテーヌの要素はたくさんあると思う。うまく融合させて演じられたら」と役作りを語る。また05年から本作に参加している知念は「演じるたびに違うものを感じる。今の私のベストを尽くしたい」と意気込みを述べた。
歌唱披露を終えた伊礼は「ここ1週間、頭の中でずっと『スターズ』がリフレインしていた」と安堵の表情を浮かべ、「『レ・ミゼラブル』約30年の歴史に新たな風を吹かせたい」と目標を掲げる。本作のアンジョルラスでデビューし、今回ジャベールを演じる上原は「まったく違う『レミゼ』の景色が見られるかなとわくわく」と胸の内を明かし、川口は「2019年に私は52歳になりますが、これは原作でジャベールが自殺する年齢。同じ年の自分がどんなジャベールを生きられるか楽しみ」と期待を口にした。
ジャン・バルジャン役に初挑戦する佐藤が「自分は精神も技術もまだまだですが、バルジャンの葛藤や苦しみが伝わるように演じたい」と気合十分に話せば、「劇団の先輩だった濱めぐさんや福井さんがいるので、つい若手のつもりになってしまいますが(笑)。子供の頃に僕と共演していた彩春ちゃん(熊谷)や海宝もいて、自分も年を食ったなと。年齢を意識したうえで、バルジャンをどう表現できるか楽しみです」と吉原。また「バラエティに富んだキャストの化学反応が楽しみ」と共演者たちに目をやる福井は「葛藤し、自問自答し続けるバルジャンの弱さにフォーカスしてチャレンジしたい」と言葉に力を込めた。
会見の後半にも行われた歌唱披露では、まず佐藤が「彼を帰して」、三浦が「カフェ・ソング」を力強く歌い上げる。続いて屋比久が「オン・マイ・オウン」で切ない歌声を響かせると、最後はキャスト全員が声を合わせて「ワン・デイ・モア」を熱く歌唱し、拍手喝采の中で会見は終了した。
「レ・ミゼラブル」は4月15日から18日の東京・帝国劇場でのプレビュー公演に始まり、4月19日から5月28日に同劇場で東京公演を行う。その後6月7日から25日まで愛知・御園座、7月3日から20日まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、7月29日から8月26日まで福岡・博多座、9月10日から17日まで北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruで上演される。東京公演4月分チケットの一般販売は1月26日に、5月分は2月9日にスタート。
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」
2019年4月15日(月)~18日(木)※プレビュー公演
2019年4月19日(金)~5月28日(火)
東京都 帝国劇場
2019年6月7日(金)~25日(火)
愛知県 御園座
2019年7月3日(水)~20日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2019年7月29日(月)~8月26日(月)
福岡県 博多座
2019年9月10日(火)~17日(火)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
原作:ヴィクトル・ユゴー
作:アラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:
翻訳:
訳詞:岩谷時子
キャスト
ジャン・バルジャン:
ジャベール:
ファンテーヌ:
エポニーヌ:
マリウス:
コゼット:
アンジョルラス:
テナルディエ:
マダム・テナルディエ:
ほか
※朴ろ美の「ろ」は王へんに路が正式表記。
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レミゼみたいなー
東京公演の時期が忙し過ぎるから、九州にいる時に福岡で見ようかな。