「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」が、本日1月13日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開幕。これに先駆け、昨日12日に同劇場で囲み取材が行われた。
脚本を劇団鹿殺しの
囲み取材には、太公望役の
“変化の術”を得意とする楊ゼンを演じる安里は「変化したときこそ、絶対にセリフを噛まない、ミスしないことを意識しました」と話し、登壇者たちの笑いを誘う。続く“宝貝人間”のナタクを演じる輝山は「武器をどう表現するのかが、自分の中でも戦いでした。あとは身体作り。僕には筋トレのスース(師叔)がいまして(笑)」と隣に並ぶ陣内に視線を送ると、「あらゆる身体作りについて(陣内に)教えてもらった」と明かす。そんな陣内は「数キロも伸びるムチを使ったり、変化したりするキャラクターがいる中で、僕が演じる黄天化は、チャンバラ1本」と鍛え抜いた身体を見せ、「黄天化が太公望をどう認め、支えていくかが、舞台の全体の見どころの一つ」と真摯に語った。
自身が演じる聞仲を「圧倒的な存在感のあるキャラクター」と表現した畠中は、「ゆっくり悠然と動くことを意識しました」と演じる上でのポイントを明かす。また申公豹役の大平は「物語を傍観して、物事を見据えている役。稽古中は陣内くんを中心に筋トレが流行ってたんですけど、それも傍観してました(笑)」と笑いを交えながら稽古を振り返った。さらに妲己を演じる石田は「妲己の独特な衣装を着るのには、恥ずかしさもあった。でも物語のきっかけを作る大事なキャラクター。“テンプテーション(誘惑の術)”で悪いことを仕掛けたりする小悪魔なので、甘めの香水に変えてみました(笑)」とエピソードを明かすと、橋本はすかさず「演出家の吉谷さんが一番(テンプテーションに)かかってました(笑)」と暴露した。
記者から本作の見どころについて尋ねられると、輝山は「『封神演義』の魅力に“パオペエ(宝貝)”があると思っていて。パオペエ同士の戦いがどう描かれるのか、いろんな演出の仕方で表現しているので楽しんで欲しい」と回答。安里も「アンサンブルが風を起こしたり雷を起こしたり、何から何まで人がやっている。ナタクや四不象が空を飛ぶシーンも、舞台ならではの見せ方になっていると思う」と強調した。さらに陳内は「これだけ演劇の技術が進化している中で、あえて人力で行う泥臭さ、人間がやっているからこその良さが随所に現れていると思います」と付け加えた。
最後に橋本は「個人的な見どころとしては四不象。人形操作なんですけど、本当に生きているかのように、ちゃんと魂の入った四不象を観ていただきたい」と注目ポイントを述べ、「『封神演義』という作品は20年前の作品で、いろんな世代に愛されて、根強いファンの方々がいるからこそ今でも続いている。原作ファンの方で、舞台は見慣れてない方にも興味持ってもらえるよう、原作の素晴らしさをお届けしたいですし、原作を知らない人には、この舞台を観て、原作の続きを読んでみたいと思っていただけたら何より幸せです」と期待を込め、会見を締めくくった。
「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」の公演は、1月20日まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて。上演時間は途中休憩15分を含む約2時間45分を予定。
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」
2019年1月13日(日)~20日(日)
東京都 EX THEATER ROPPONGI
原作:
脚本:
演出:吉谷光太郎
音楽:tak
振付:MAMORU
キャスト
太公望:
楊ゼン:
ナタク:
黄天化:
武吉:
黄飛虎:
太乙真人:
四不象(操演):吉原秀幸
妲己:石田安奈
紂王:
王魔:青木一馬
高友乾:
申公豹:
聞仲:
アンサンブルキャスト:佐藤優次、
※楊ゼンの「ゼン」は晋の旧字体に戈、ナタクの「ナ」は口へんに那、「タク」は口へんに託のつくりが正式表記。
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