ミュージカル「TOP HAT」が、昨日11月5日に東京・東急シアターオーブで開幕した。ステージナタリーでは、初日の公演の様子をレポートする。
1935年にアメリカで製作された映画「
本作の主人公はアメリカ・ブロードウェイで大人気のミュージカルスター、ジェリー。彼は英国人プロデューサーのホレス(益岡)に招かれて、イギリス・ロンドンの舞台に立っている。ジェリーがホテルの部屋で1人タップダンスに興じていると、階下の部屋に泊まる美しいモデル、デイルが苦情を言いにやって来た。彼女にひと目惚れしたジェリーは得意の歌とダンスで恋心を伝え、やがて2人は思いを通わせる。しかしひょんな行き違いから、デイルはジェリーのことを友人マッジ(朝海)の夫ホレスだと思い込んでしまう。デイルに恋するイタリア人デザイナーのアルベルト(屋良)や、ホレスの執事ベイツ(浅野)も加わって、事態は大騒動へと発展し……。
見どころの1つは、華麗な衣装をまとったキャストたちによるダイナミックなダンスシーン。そろいの燕尾服にシルクハット、ステッキを手にした出演者たちのタップダンスや、ジェリーとデイルが次第に心を通わせていく様を描いたロマンチックなダンスなど多彩な表現が繰り広げられる。
チャーミングなジェリーを華やかな存在感で演じる坂本は、大勢のアンサンブルを率いたタップダンスのシーンで、軽やかに靴音を響かせて会場を魅了する。多部は知的で弁の立つデイルを表情豊かに演じ、坂本演じるジェリーと息の合ったデュエットダンスを見せて観客から大きな拍手を浴びた。
さらに屋良はイタリア訛りをイメージした独特のセリフ回しでコミカルに聞かせ、恋に浮かれるアルベルトのソロナンバーでは会場を大きな笑いで包んだ。益岡扮するホレスと朝海扮するマッジが繰り広げるテンポのいい掛け合いや、浅野演じるベイツがさまざまな衣装に着替えながら茶目っ気たっぷりに披露する“素人探偵”ぶりにもぜひ注目しよう。
上演時間は休憩20分を含む2時間50分を予定。公演は11月25日まで東京・東急シアターオーブ、12月1日から5日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールで行われる。なおステージナタリーでは、昨日11月5日に行われたキャストたちの囲み取材のレポートも掲載している。こちらも併せてチェックしてほしい。
ミュージカル「TOP HAT」
2018年11月5日(月)~25日(日)
東京都 東急シアターオーブ
2018年12月1日(土)~5日(水)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
原作:映画「
作詞・作曲:アーヴィング・バーリン
演出・脚色:マシュー・ホワイト
キャスト
ジェリー・トラヴァース:
デイル・トレモント:
アルベルト:
マッジ:
ホレス:
ベイツ:
三井聡、加賀谷一肇、加賀谷真聡、
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