マンガ「なのはな」は、「月刊flowers」2011年8月号(小学館)に「ここではない★どこか」シリーズ第23話として掲載された短編作。東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を題材に、福島に住む小学校6年生の女の子・阿部ナホを軸とした物語が繰り広げられる。震災により避難先で家族と暮らすナホは、ある日、夢の中で行方不明のばーちゃんと再会する。ばーちゃんのもとへ案内してくれたのは人形を手にした見知らぬ西洋人の女の子で……。
公演は来年19年2月27日から3月10日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエスト、4月12日・13日に大阪・ABCホールにて行われる。出演者はК(クークラ)チーム、Ц(ツウェード)チームのWキャストとなり、主演のナホ役を
舞台版の脚本・演出を務める
なお終演後に舞台挨拶や撮影会、トークショー、明石によるミニライブが実施される回もあり、4月14日には大阪会場で「OSE(OSAKA SPECIAL EVENT)」が行われる。詳しい日程は公式サイトで確認を。チケットは1月13日発売。
倉田淳コメント
ページを開くなり飛び込んで来るチェルノブイリ、フクシマという言葉、そして子供達全員がマスクをしている学校風景にドキッとしました。二つの言葉の強さに慄き、子供達のマスク姿に打ちのめされた感じがしたのです。そして何故か拒否反応のようなものが炙り出しのように浮かんできました。もしかしたらそれは、どこか当事者から遠いところにいる自分への罪悪感なのかもしれません。3・11の後、ニュースを見ることと募金を見かけての僅かな参加のみしか出来ずにいたことへの情けなさと向き合いたくなかったのだと思います。こんな不甲斐ない自分が「なのはな」に踏み込んでよいものか……資格はあるのか……今でも心は揺れています。
しかし萩尾先生がフクシマの事故からたった数か月後に「なのはな」を発表されたという事実に突き動かされずにはいられませんでした。そして2012年3月12日に発行された萩尾望都作品集「なのはな」(小学館)のあとがきに書かれた「世界が終わらないように、世界が次の世代に続くように、願っています」という言葉に目が覚める思いがしました。せめて自分に最も可能性のある演劇という形で行動を起こそうと決心させていただいた次第です。今回ゲストで参加していただく明石隼汰さんは福島の御出身で物語の登場人物、石川音寿のモデルの方でした。作品の中で歌われる「ALALAソング」も明石さんの創られた歌です。心強い味方を得て、有難く思っています。大切に舞台にさせていただきます。
スタジオライフ「なのはな」
2019年2月27日(水)~3月10日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
2019年4月12日(金)・13日(土)
※14日(日)は「OSE(OSAKA SPECIAL EVENT)」を実施。
大阪府 ABCホール
原作:
脚本・演出:
キャスト
ナホ:
学(ナホの兄):宇佐見輝(Кチーム)、千葉健玖(Цチーム)
父:船戸慎士
母:仲原裕之
じーちゃん:倉本徹
ばーちゃん:若林健吾
女の子:伊藤清之(Кチーム)、松本慎也(Цチーム)
先生:鈴木宏明(Кチーム)、牛島祥太(Цチーム)
生徒1:千葉健玖(Кチーム)、宇佐見輝(Цチーム)
生徒2:牛島祥太(Кチーム)、鈴木宏明(Цチーム)
藤川さん:藤原啓児
石川音寿:明石隼汰
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てづかこうじ(原発は即ゼロへ!) @tezukakouji
萩尾望都「なのはな」をスタジオライフが舞台化、題材は東日本大震災と原発事故 - ステージナタリー https://t.co/HxueOlBlxA