「RE:VOLVER」は、ミュージカル「ヘタリア」や「王室教師ハイネ-THE MUSICAL-」などで知られる吉谷光太郎が、約5年ぶりに書き下ろしたオリジナル作品。巨大な城塞に囲まれた都市・霞宮(カミヤ)で生まれ育った“悪ガキ”たちが、暴政を敷く帝国軍に立ち向かっていく姿が描かれる。都市からの脱出を図るために“都市海賊”を結成する聖木(スズキ)役を植田、聖木とかつて仲間だった刑事・伊透(イトウ)役を
物語の舞台となる霞宮は、かつて外国船でやってきた海賊の英雄に与えられた都市国家。帝国との間に勃発した独立戦争で敗北したことにより、霞宮は巨大な壁が囲む“監獄”と化していた。貧民街に暮らす少年・聖木は、通りがかった男から盗んだバッグの中に城塞の設計図を見付ける。聖木は阿羅来、親友の伊透らと共に“都市海賊”を名乗って、都市からの脱出を試みるが計画は失敗に終わり、仲間たちはバラバラに。時は過ぎ、盗賊として暮らしていた聖木は、刑事になった伊透と対峙する。帝国軍と革命軍の戦いが始まろうとする中、彼らは再び集結することになり……。
劇中では植田演じる聖木たちが、アンサンブルキャストを交えながら激しいアクションを繰り広げる。熾烈な戦いの渦に飲まれていく都市は映像を使った演出で表現され、その中で登場人物それぞれの思惑がスピーディに交差していく。また菊池卓也名義でミュージカル「ヘタリア」に出演したROUによる主題歌「灰色の街」が、物語を熱く盛り上げた。
囲み取材には植田、橋本、山田、櫻井、安西が登壇。まず櫻井は「“都市海賊チーム”の5人が失った夢を取り戻そうと困難に立ち向かっていくストーリーです」と本作を解説。自身が演じる壬浦について、「天真爛漫で精神年齢が一番低い。一生懸命に夢を追っている姿を皆さんにお届けできたら」と述べ、「アクションが多いので、お客様にも汗をかいてもらうぐらい熱い作品にしたいです」と意気込んだ。
本作について「カッコよさが詰まっていて、男性も楽しめる作品」と話す山田は、「お客さんが前のめりで熱くなって、鳥肌が立つような芝居をお届けしたいです」と言葉に力を込める。続く橋本は「稽古中、何回も限界を超えましたし、『脳みそ破裂する!』という思いもしましたが、お客様の『楽しかった!』というお声を聞くためにやってきましたので、楽しんでいただけたら」とメッセージを送り、「願わくば、この『RE:VOLVER』が逆にアニメ化されるくらいの作品になるようがんばります!」とアピールした。
この作品の見どころについて、安西は「吉谷光太郎さんの演出」とコメントし、「オリジナル作品ということで、いつもより磨きをかけて、細部まで気を遣って演出されています」と吉谷のエピソードに触れつつ、自身が演じる阿羅来については「カッコいいんですが、掘り下げていくと不器用で、ある種“ダサカッコいい”。役としてはそこが見どころです」と言及した。
植田は「悩んで、諦めずにやってきて、演出家と演者とのコミュニケーション、ディスカッションが作品自体に乗っているような、1秒1秒が本気になれる作品です」と分析。また自身が演じる聖木の役どころについても触れ、「等身大で“感情突発型”ですが、それでも誰かを思って、誰かに憧れて、道を切り開いていくタイプの人間です」と語った。
最後に植田は「観に来てくれた方々の背中を押せる作品になっているんじゃないかと思います。僕たちができることは一生懸命に役を生き抜いて、作品を届けること。命がけで仲間を思って、嘘なく、どれだけ華やかにやれるか。その生き様を観ていただけたら」と述べ、取材を締めくくった。
上演時間は休憩なしの約2時間15分を予定。東京公演は10月22日まで。大阪公演は10月27・28日に大阪・サンケイホールブリーゼにて行われる。
※初出時、人名表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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舞台「RE:VOLVER」
2018年10月18日(木)~22日(月)
東京都 シアター1010
2018年10月27日(土)・28日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
作・演出:吉谷光太郎
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