「浪漫活劇『るろうに剣心』」が、本日10月11日に東京・新橋演舞場にて開幕。これに先駆け同日、同会場にて公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
「浪漫活劇『るろうに剣心』」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された
劇中では、原作マンガの冒頭で描かれる東京編をベースに、明治11年の東京で、逆刃刀を手に流浪人(るろうに)となった男・緋村剣心と、“人を活かす剣”を信じる少女・神谷薫が出会い、
ゲネプロ前に行われた囲み取材には、緋村剣心役の早霧、神谷薫役の
宝塚歌劇版ではすべての役を女性が演じていたが、今回は男性も交えたキャストが、早霧演じる剣心を囲む。早霧と同じく宝塚版から携わっている小池は「宝塚版と基本的に一緒なんですけど、男性たちと(殺陣を)やる“早霧剣心”は大変だと思う。でもそれをあまり感じさせない俊敏な動き。芝居も歌もすごく上手くなったので、一段濃く深くなったものをお見せできるんじゃないかなと思っております」と早霧を讃え、松岡も「早霧さんはもう、宙に浮いてるんじゃないかと思うほど」と、彼女の動きに感心していた。なお殺陣は、場面数、分数ともに宝塚版よりも増えていると言う。
男性との殺陣について早霧は「女性同士で立ち回りをしていたときとは、スピード感、パワーが圧倒的に違うのを至近距離で感じています。そこに自分も、元男役としての誇りを持って挑むという気持ちでやっております」と意気込み、宝塚版も観たという上白石は、殺陣について「女性に出せる軽やかさもありますが、男性がいることで声量とか“圧”とか、何もかもが一新してパワーアップしたものになってるんじゃないかな」と期待を煽るひと言を述べる。そして「男性陣皆さん素敵ですが、私は早霧さんの剣心しか見えていません」と一途な告白を続け、早霧が満足気に上白石の肩を抱くと、松岡は「ちょっとは(男性のことも)見てるでしょ?」と悔しがり、記者たちの笑いを誘った。
また本作では、新橋演舞場ならではの花道を使った演出も見どころのひとつ。上白石も花道を注目ポイントとして挙げ、「お客様のそばをさっそうと走っていく感じ。演舞場でしか味わっていただけない迫力があると思うので、ぜひ風を感じていただきたい」とアピールし、小池は花道に関し「いろんな使い方をしているけど、おそらく『おおっ』と思ってもらえるところもあると思います」と自信をのぞかせる。
そのほか本作の見どころについて、早霧は「舞台上くまなくいろいろなところで、さまざまなキャラクターが全然違う動きをしている場面が多い。一度の観劇では絶対に物足りないと感じると思う。目がいくつあっても足りないくらい見どころが満載」とコメント。松岡は「殺陣もストーリーもですが、(小池)先生は一切の妥協なく、セリフの言い方ひとつとっても『ちゃんと心を動かして』とおっしゃる。なので、心の動きに殺陣もアクションも全部ついていくよう、稽古をみっちりやりました」と語り、「ある意味“究極の2.5次元”なんじゃないかなと。宝塚でトップを張って、卒業されてもう一度この作品に臨む早霧さん。僕も90年代ビジュアル系の代表として、そういう意味で2.5次元の究極を目指したい」と意気込んでみせ、報道陣を笑わせた。
最後に早霧が「2度目の剣心ですが、今回のキャストの皆さんと一期一会の出会いを大切にして、新鮮な気持ちで1回1回を全身全霊で務めてまいりたいと思います。どうか千秋楽まで見守っていただけたら」と観客にメッセージを送り、会見を締めくくった。
上演時間は途中休憩35分を含む、約2時間55分。東京公演は11月7日まで行われ、11月15日から24日には大阪・大阪松竹座でも上演される。
「浪漫活劇『るろうに剣心』」
2018年10月11日(木)~11月7日(水)
東京都 新橋演舞場
2018年11月15日(木)~24日(土)
大阪府 大阪松竹座
原作:
脚本・演出:
音楽監督:太田健
キャスト
緋村剣心:
神谷薫:
斎藤一:
四乃森蒼紫:
武田観柳:
相楽左之助:
高荷恵:
緋村抜刀斎(剣心の影):
加納惣三郎:
明神弥彦:加藤憲史郎 / 大河原爽介 / 川口調(交互出演)
朱音太夫:彩花まり
関原妙:五條まりな
三条燕:
山県友子:
セバスチャン:遠山裕介
井上馨:松井工
山県有朋:
藍実成、
※高頭祐樹の「高」ははしご高が正式表記。
関連記事
早霧せいなのほかの記事
関連商品
タグ
リンク
- 浪漫活劇『るろうに剣心』
- 「浪漫活劇『るろうに剣心』」新橋演舞場|歌舞伎・演劇の世界|松竹株式会社
- 「浪漫活劇『るろうに剣心』」大阪松竹座|歌舞伎・演劇の世界|松竹株式会社
- 浪漫活劇『るろうに剣心』公式アカウント (@ruroken_stage) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
歴史ナビ @rekinavi
【演劇】10月11日、東京・新橋演舞場で上演が始まった同劇のゲネプロの様子が紹介されています >「るろうに剣心」早霧せいなが“誇り”を持って2度目の剣心に挑む「全身全霊で」https://t.co/NtWGokKouw