10月に愛知・愛知県芸術劇場 小ホールにて、第17回AAF戯曲賞受賞記念公演「シティIII」が上演される。ステージナタリーでは、9月下旬に京都・京都芸術センターで行われた稽古の様子をレポートする。
AAF戯曲賞は「戯曲とは何か?」をテーマに、“上演を前提とした戯曲”を募る愛知県芸術劇場の恒例企画。昨年2017年に同賞の大賞を受賞した
本作の稽古は8月下旬から9月上旬まで愛知県芸術劇場で実施され、少し間を置いてから、捩子が活動拠点としている京都で本格的にスタート。取材当日は京都での稽古2日目で、キャストはすでに台本を手離し、立ち稽古を行っていた。
捩子は「戯曲に書かれているカゲヤマさんの言葉をすべて真に受けてみたい。こだわりながらジリジリ進めていきます」と俳優に語りかけ、稽古はまず
捩子はまた「この人はなんの脈絡もなく、なぜ急に爆弾の話を始めるんだろう?」と問いかける。それに対して清水や稽古場にいた舞台美術の
続いては清水演じるさいとうと、
再び小道具を持った状態での立ち稽古に戻ると、自身も劇作家・演出家である西尾が「このシーンで何を達成したいか?が明確になると、それを目指してテンポや形を選んでいけそう」と演技の方向性について捩子に意見を述べる。するとすぐさまディスカッションが開始され、作品について、より具体的なイメージの共有がなされた。そのあとも捩子と俳優陣は舞台上の“時間の使い方”を丁寧に深めていった。
第17回AAF戯曲賞受賞記念公演「シティIII」は10月26日から28日まで愛知県芸術劇場 小ホールで上演。なお10月27日14:00開演回の終演後には、作品の感想を観客同士で話す「シアターミーティング“『シティIII』を語ろう”」、28日16:00からは、批評家・佐々木敦による「鑑賞&レビュー講座」が実施される。
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第17回AAF戯曲賞受賞記念公演「シティIII」
2018年10月26日(金)~28日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 小ホール
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