ローマ歌劇場 2018年日本公演「椿姫」「マノン・レスコー」の開幕記者会見が、本日9月5日に東京都内で行われた。
会見には、ローマ歌劇場のアレッシオ・ウラッド芸術監督をはじめ、「マノン・レスコー」で指揮を務めるドナート・レンツェッティ、演出のキアラ・ムーティ、マノン・レスコー役の
まずウラッド芸術監督が、今回出席が叶わなかったカルロ・フォルテス総裁にかわって挨拶。「日本公演ができ、とても光栄。私たちの課題は、伝統を新しい方法でありながらよりよい方法で継承していくこと。さらに『椿姫』では
続くレンツェッティは「マノン・レスコー」について「これはプッチーニが最初に成功を収めた作品。女性の悲劇を描くが、プッチーニはその悲劇性を美しく音楽で表現しています」と語り、ムーティは「『マノン』は最初から悲劇性を予見しているように感じる」とコメント。また今回が初来日のオポライスは作品について「情熱と愛に溢れた作品。キアラ・ムーティと仕事をして、新しい世界が開けたよう」と感慨を口にした。
また「椿姫」チームのマエストロであるビニャミーニは、同作について「クラシカルなプロダクションだが、非常にフレッシュ。新しい感覚の作品」と解説。今回初来日となったドットは自身が演じる役どころに触れ、「ヴィオレッタは強い心を持つが、実にか弱い存在。皆さんが私のヴィオレッタと同じ感情になれるよう、演じたい」と目標を掲げた。
そしてポーリは「皆が話しちゃったから、最後に話すのは難しいな」と笑いを交えつつ、「このプロダクションで来日できてとてもうれしい。声の面でも人間的な面でも、成長と共によりよい演技ができるようになったと信じている」と自信をのぞかせた。
記者から「女性ならではのマノン像とは?」と問われたムーティは、「女性特有のニュアンスを表現する点で、女性であることは役立つかもしれないが、むしろ師であるジョルジョ・ストレーレルが言ったように、作品の中に入っていくことが大事」と演出にかける思いを語った。
「椿姫」は9月9日、12日、15日、17日に東京・東京文化会館、「マノン・ レスコー」は9月16日に神奈川・神奈川県民ホール、20日、22日に東京・東京文化会館で上演される。
「ローマ歌劇場 2018年日本公演」
G.ヴェルディ作曲「椿姫」
2018年9月9日(日)、12日(水)、15日(土)、17日(月・祝)
東京都 東京文化会館
指揮:ヤデル・ビニャミーニ
演出:
キャスト(予定)
ヴィオレッタ・ヴァレリー:
フローラ・ベルヴォワ:エリカ・ベレッティ
アルフレード・ジェルモン:
ジョルジョ・ジェルモン:
G.プッチーニ作曲「マノン・レスコー」
2018年9月16日(日)
神奈川県 神奈川県民ホール
2018年9月20日(木)、22日(土)
東京都 東京文化会館
指揮:ドナート・レンツェッティ
演出:キアラ・ムーティ
キャスト(予定)
マノン・レスコー:
レナート・デ・グリュー:
レスコー:アレッサンドロ・ルオンゴ
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