本公演では、2015年に旗揚げ公演として初演され、サンモールスタジオ選定賞の最優秀脚本賞を受賞した「川辺市子のために」と、その続編となる書き下ろし作品「川辺月子のために」を2本立てで上演。謎の失踪を遂げた無戸籍の女性・川辺市子と、難病を患うその妹・月子を巡るミステリー2部作となっている。
作・演出の
戸田彬弘コメント
市子の初日を迎えて、翌日、月子の初日を、二作品ともお陰様で満席で迎えることが出来ました。本当にありがたいです。無戸籍の問題は、やっぱりまだまだ広くは知られていないようですが、お客様の反応を観ているとテーマに対して凄く興味を持ってくださった印象で、複雑な気持ちになっています。初日の市子を観たお客様が、そのまま、月子の方も観たいとチケットをその日に予約してくれる姿もあったり、作品としても受け入れられたんだなと安堵しています。何より、無戸籍者は統計上だけで、日本に1万人以上が存在しています。その問題があることを知って貰い、もっと波及を持って拡がり、少しでも法の犠牲者が減ることを祈るばかりです。そして、その手助けに創り手としてに担えたなら、本当にこの企画を立ち上げて良かったと今思っています。まだまだここから、14公演残っています。チームで全公演全力でこの姉妹を伝えなければと、気が引き締まる思いです。是非、ご来場お待ちしております。
大浦千佳コメント
1人でも多くの人に「市子」「月子」を見ていただける喜びを実感してます。お客様の呼吸や拍手をいただいて、(両作品の)やる意味を感じでいます。3年前の初演の時は、戸田さんともはじめての作品で、作品がどのようにお客様に届くのか手応えもわからないままでした。今回、初演の反響を受けて3年後に再演をすることで、自分がどんな表現をできるか、戸田さんの言葉をどう噛み砕いていけるか、丁寧に作りこめた実感はあります。初演、再演を見てくださってるお客様にとっても、「すごくみやすいものになった」というお言葉をいただきました。キャスト(座組み)がかわったり、段階を踏んだよさもあって、完結した新しいものが生まれたと思います。成長したんだなと思います。
<民放772条による無戸籍児家族の会>代表・井戸まさえさんに出会ったことも大きいです。(無戸籍に)向き合う姿勢、リアルな言葉、エネルギーにすごくいい影響を受けて、創作に向き合うことができました。ここから2週間、まだまだがんばります。
田谷野亮コメント
3年前の公演時よりも、みなが成長してる姿があって、それにプラスして両作品、そして戸田さんがが背負っている<無戸籍>というものがすごく大きくなってます。無戸籍である彼女たちを受け止めて、肯定させてあげる言葉を投げかける役なので、自分自身、3年前よりも成長できてるのか、受け止める背中の大きさがどれだけ大きくなってるのか、常に自問自答しながらやってきた2ヶ月半でした。初日開けたときの拍手がとても力強くて、間違ってなかったなと感じてすごく感謝してます。これからも、彼女たち、そして無戸籍の人たちにちゃんと寄り添ってあげられるのか、責任をもって千秋楽まで突っ走りたい覚悟が強まりました。
佐藤睦コメント
月子自体がいまだに市子のかわりに生活してきた子です。お客様も一緒に手探りで、どんな子だったろうと新鮮に毎回演じられたらいいなと思っています。これから2週間、公演をみた人が、今もたくさんいる無戸籍の方や、関わっている人のことを少しでも考えたるだけでも、私もそうだったのですが、知る機会になるだけでも成功だと思います。
チーズtheater 第5回 2本立て本公演「川辺市子のために」「川辺月子のために」
2018年8月22日(水)~9月2日(日)
東京都 サンモールスタジオ
作・演出:
出演:
関連記事
チーズtheaterのほかの記事
リンク
- チーズfilm
- チーズtheater (@cheesetheater) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
戸田彬弘(チーズfilm) @cheesefilm_toda
#市子月子
両作品初日を終えて、ナタリーさんに紹介されました!
感慨深いです。まだまだここから!チケット少なくなってます!是非とも^^
“法の犠牲者”巡る、戸田彬弘・チーズtheaterの無戸籍2部作が開幕 - ステージナタリー https://t.co/oOymOR9QRq