2011年の東日本大震災による原発事故をモチーフとした「ぼたん雪が舞うとき」は、高木達による新作の二人芝居。大地震と津波により原子力発電所が損壊してしまい、立ち入り禁止区域に取り残された老夫婦は、電気も水道も電話もない家の中で避難生活を始めることになり……。
本作はA組、B組、C組の組み合わせで上演。本日8月22日には、齊藤理恵子が演出を手がけ、
なお
齊藤理恵子コメント
B1という空間の、すぐそばにいらっしゃるお客様に手に取るように夫婦の気持ちの交流が伝わるよう、嘘のない芝居を、ナマの夫婦の会話をお届けできるよう、稽古の日々でした。いよいよ、初日を迎えます。ナマのお客様に、夫婦の姿がどう見えるのか、何を感じていただけるのか。
舞台稽古を終え、準備は万端です。あとは、ナマのお客様の反応をいただきつつ、夫婦は日々ナマな進化していくはずです。
伊藤大コメント
2011年の東日本大震災と原発事故は私にとっての長い宿題でした。演劇に携わる人びとが、世代を問わずあの出来事に向き合った表現を世に問いました。その真摯なこころざしに出会うたびに自分の思いを確かめつつも、形にするまでこんなに時間が経ってしまいました。
被災者である高木達さんが投げかける問いに私なりの答えを探すことで、ようやくその課題のとば口にたどり着いた気がします。襟を正して初日を待とうと思います。
黒岩亮コメント
みなさん、こんにちは。青年座の黒岩亮です。「ぼたん雪が舞うとき」、私たちC組の初日も迫って参りました。
同じ台本をベースにして各組、それぞれの「ぼたん雪が舞うとき」を創る青年座初の試みです。
C組は避難弱者と経験則からの判断の誤りを見つめた寓話を創ってみました。
2011年3月のお話ですが、パラレルな世界での原発事故、その発電所から30キロ圏内のある町、ある夫婦の1週間の寓話です。
今年も大変災害が多く発生しています。どうも、私たちの予測を上回る災害が続くようです。その時に知り得た情報をどう判断するのか? 与えられた情報を信じるだけで自分達がいる四囲の情勢を見なくて良いのか?
誰もが直面する可能性が高くなってしまった問題を1組の夫婦を通して描きます。
2人芝居です。御来場をお待ちしております。
劇団青年座 第233回公演「ぼたん雪が舞うとき」
2018年8月22日(火)~9月2日(日)
東京都 小劇場B1
作:高木達
演出:齊藤理恵子(A組)、
出演:(A組)
関連記事
劇団青年座のほかの記事
リンク
- 劇団青年座 232 ぼたん雪が舞うとき
- 劇団青年座 (@_seinenza) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
伊藤大 @MasaruITOBox
原発事故がモチーフの青年座「ぼたん雪が舞うとき」開幕、回替わりで3組の夫婦が登場 - ステージナタリー https://t.co/9hN34EZ6Fn