来夏上演「ブラッケン・ムーア」に岡田将生、木村多江、益岡徹ら

7

260

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 109 147
  • 4 シェア

「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」が、来年2019年8月14日から27日まで東京・シアタークリエで上演される。

左から岡田将生、木村多江、益岡徹。

左から岡田将生、木村多江、益岡徹。

大きなサイズで見る(全2件)

「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」仮チラシ

「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」仮チラシ[拡大]

本作は、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞したイギリスのアレクシ・ケイ・キャンベルが手がけ、2013年にイギリス・ロンドンで初演されたサスペンス。日本初演となる今回は、上村聡史の演出で物語を立ち上げる。10年前に事故で息子を亡くした夫婦のもとに、かつて息子の親友だった青年とその父母が訪れ宿泊することになる。その夜から青年は、親友の亡霊にとりつかれて毎晩うなされるようになり……。

出演者には岡田将生木村多江峯村リエ相島一之立川三貴前田亜季益岡徹が名を連ねた。亡霊にとりつかれる青年役の岡田は、出演に際し「上村聡史さんの演出に興味があり、台本も魅力的だったので『演劇』を学べるのではと思い、出演を決めました。上村さんと色んなアイデアを共有し、この舞台を通してまた一つステップアップできればと思っています」、上村は「皆さんとは初めての仕事となりますが、演出者としては、この出演者皆がどういう化学反応を起こすのかが大変楽しみです」とそれぞれ意気込みを語っている。

チケットの一般前売は来年19年初夏にスタート予定。なお上村が演出を手がけている「大人のけんかが終わるまで」は、明日7月14日に東京・シアタークリエ公演の初日を迎える。

岡田将生コメント

上村聡史さんの演出に興味があり、台本も魅力的だったので「演劇」を学べるのではと思い、出演を決めました。上村さんと色んなアイデアを共有し、この舞台を通してまた一つステップアップできればと思っています。木村多江さんとの共演は初めてなのですが、品があり古風で知的な印象の木村さんが息子を亡くした母親の役をどう演じるのか楽しみです。また、自分自身がこの公演中に30歳を迎えるので、その節目に舞台に立てるのは光栄なことですし、大切な舞台にしたいと思っています。ぜひ劇場でこのブラッケン・ムーアの真実を観ていただきたいです。

木村多江コメント

主演の岡田将生さんはじめ、才能のある役者の方々とご一緒したかったですし、また、この作品の登場人物たちのような、哀傷に満ちて抜けだせない人たちの想いを伝えたくなったので、出演を決めました。共演者の方々とどんな化学反応が起こるか楽しみですし、公演に向けて、普遍的な人の心、止まってしまった時計の針を繊細に演じたいと思います。

益岡徹コメント

登場人物の対立、共感、過去の悲劇、秘密と真相の暴露、告白、そして最後の、、、、、サスペンスの面白さにあふれた本だったので出演を決めました。
テレビドラマや映画ではご一緒した事のある方がほとんどですが、舞台ではみなさん初めての共演です。演出の上村さんも初めてですので、皆さんと濃い時間を過ごすことになります。来年の夏の上演ですが、体調を整えて、良い初日を迎えられるように頑張ります。

上村聡史コメント

どのような作品を創り上げたいか
サスペンスというかミステリー、またはホラーといった背筋がゾッとする、お盆の季節にピッタリなお芝居になるかと思います。1937年の第二次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台にした作品ですが、演出者として、今の日本でこの作品を上演できることに責任と喜びを感じています。そして、何よりも“想像”や“記憶”といった人間として誰もが持ちうる力を素敵に感じる作品にできるよう努めたいと思います。こう書くと「怖い話なの?」それとも「感動的な話なの?」と困惑されるかもしれませんが、それこそがこの作品の醍醐味で、是非とも、その魅惑的なバランスにご期待いただければと思います。

出演者へ期待すること
物語のキーになるのはエドガーという10年前に亡くなった当時12歳の息子です。そのエドガーの霊が乗り移ってしまう、かつての友人テレンスに岡田将生さん、エドガーの母エリザベスに木村多江さん、そして、エドガーの父で実業家ハロルドに益岡徹さん。岡田さんには、怒号と悲哀を繰り返しながら現世に再生する魂の叫びを、木村さんには魂を救済する母性と喪失に取り憑かれた寂寥感を、益岡さんには家族への過ちという葛藤と、右傾化していく時代の畏怖に対峙する冷徹さを。これらの文芸的な詩情を、舞台芸術というライブで体現していただきたいと思いました。そして、峯村さん、相島さん、立川さん、前田さんと、さまざまなタイプの作品で、的確にそのさまざまな劇世界を、声、身体を通し、お客様に真摯に伝える皆様に集まっていただきました。皆さんとは初めての仕事となりますが、演出者としては、この出演者皆がどういう化学反応を起こすのかが大変楽しみです。そして、この台本の面白さと相まって、物語を語る上で重要ともいうべき“静謐な熱量”を感じるアンサンブルになるのではないかと期待しています。

この記事の画像(全2件)

「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」

2019年8月14日(水)~27日(火)
東京都 シアタークリエ

作:アレクシ・ケイ・キャンベル
翻訳:広田敦郎
演出:上村聡史
出演:岡田将生木村多江峯村リエ相島一之立川三貴前田亜季益岡徹

全文を表示

読者の反応

  • 7

しろくまこ(将生沼の居候) @sirokuma4191

来夏上演「ブラッケン・ムーア」に岡田将生、木村多江、益岡徹ら - ステージナタリー https://t.co/PnASTXt908

コメントを読む(7件)

関連記事

岡田将生のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 岡田将生 / 木村多江 / 峯村リエ / 相島一之 / 前田亜季 / 益岡徹 / 上村聡史 / 立川三貴 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします