梅田芸術劇場とイギリス・ロンドンのチャリングクロス劇場が共同で演劇作品を企画・制作・上演するプロジェクトが始動。その第1弾の演出を、
本プロジェクトは、日本とイギリスが共同で企画・制作した公演を、演出家と演出プランはそのままに、“英国キャスト版”と“日本キャスト版”として各国の劇場で上演するというもの。その第1弾の作品には、チャリングクロス劇場芸術監督の
藤田は「チャリングクロス劇場のラインナップとなる一作を日本の演出家に託すという、素晴らしく野心的で、自分の人生の中でも大きなチャレンジとなる機会に感謝致します。オファーを頂いた時には、梅田芸術劇場の皆さんの演劇・ミュージカルに対する気迫と熱意に押し倒されそうでした。ゼロからの気持ちで挑戦します」と意気込みを述べている。
藤田はロンドンにて現地のスタッフ、キャストともに約6週間の稽古を重ね、ロンドンで約3カ月のプロデュース公演に挑む。公演は2019年1月21日から4月6日までチャリングクロス劇場にて。その後、19年以降に東京と大阪にて上演を予定している。
藤田俊太郎コメント
このプロジェクトは演劇史の中でほとんど前例のない挑戦ではないかと思います。
日本で活動する演出家がロンドン オフウエストエンドで新演出、ロンドン初演のミュージカルを演出する、スタッフ・キャスト全て英国人の中、演出家だけが日本人で、その後日本人キャストにて東京で上演。
打ち合わせからリハーサル、数年をかけたこのプロジェクトに演出家として関わることをとても名誉に思います。
そして魅力いっぱいのMUSICAL「VIOLET」の台本と音楽との出会いに、共同企画・制作である梅田芸術劇場、チャリングクロスシアターの演劇への愛に溢れたプロデューサーに心から感謝致します。
2018年2月、作品の舞台であるアメリカ南部を一人で旅しました。劇中ヴァイオレットが降り立つ町を巡りました。
グレイハウンドバスに乗って、ノースカロライナからテネシー、ナッシュビル、メンフィス、オクラホマまで。
その旅の途中で出会ったたくさんの人、深夜バスの時間を共有することで素敵な交流をした方たちもいましたが、根源的な白人の差別意識も目の当たりにしました。また同時にライヴハウスでカントリー、ブルース、ロック、ソウル、ゴスペル、たくさんの素晴らしい人種を超えた音楽と触れ合いました。
この作品は激動の60年代のアメリカ南部、公民権運動やその発端となったモンゴメリー・バス・ボイコット事件を背景に一人の白人女性がバスの旅を通して様々な人種、価値観を持った他者と出会い、その成長を通して次の時代へのかすかな希望を描いています。
上演にあたってはお客様がヴァイオレットと一緒にバスに揺られて旅ができるような、そして様々な音 楽と出会えるような瞬間を演出したいと思います。
また私自身、独自の作品の捉え方で、新たな演劇の旅をします。
まずはロンドンの演劇人と新しい演劇、ミュージカルのかたちをつくることを目指したいと思います。
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2019年1月、藤田俊太郎がロンドンでミュージカル演出家デビュー - ステージナタリー https://t.co/aKsn53sskN 藤田さんすごいなあ、日本版はぜひ見たい。