「魔女の宅急便」開幕に大西流星「ライクがラブに変わる、純粋な恋愛」

2

563

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 68 143
  • 352 シェア

ミュージカル「魔女の宅急便」が、本日6月15日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕。これに先駆け昨日14日、同所でフォトコールと囲み取材が行われた。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。

大きなサイズで見る(全17件)

本作は、児童文学作家・角野栄子の児童書を原作とするミュージカル。昨年2017年には上白石萌歌、ジャニーズJr.の阿部顕嵐が出演して初演が行われ、話題を呼んだ。今回はキキ役を第8回東宝シンデレラグランプリを受賞した福本莉子、トンボ役を大西流星(関西ジャニーズJr.)が務める。そのほか出演者にはキキの母・コキリ役に生田智子、キキの父・オキノ役に横山だいすけ、おソノ役に白羽ゆり、フクオ役に藤原一裕(ライセンス)が名を連ねた。なお福本、大西、生田以外は、前回からの続投となる。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。[拡大]

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。[拡大]

フォトコールでまず公開されたのは、キキが両親のもとを離れることを決心し、父母や町の人々に見送られながらほうきに乗って旅立つ第1場だ。キキが魔女になる決意を固めたときを回想するシーンには寺田光演じるリトルキキと小川泉演じるリトルジジも登場。キキと小林百合香演じるジジは声を合わせて歌唱し、澄んだハーモニーを響かせる。その後はフクオとおソノのパン屋でキキがトンボと再会する場面がにぎやかに、さらに町のダンスパーティの場面が華やかに披露された。

ミュージカル「魔女の宅急便」囲み取材より左から横山だいすけ、生田智子、福本莉子、大西流星、白羽ゆり、藤原一裕。

ミュージカル「魔女の宅急便」囲み取材より左から横山だいすけ、生田智子、福本莉子、大西流星、白羽ゆり、藤原一裕。[拡大]

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。[拡大]

フォトコール後の囲み取材には福本、大西、生田、横山、藤原、白羽が出席。福本は初めてだと言う囲み取材に「ド緊張」と心境を明かしながらも、「初めは不安が大きかったけど、皆さんが優しくて温かくて。稽古場がいつも楽しかったです。キキとして生きることが楽しみ」と稽古を振り返りつつ期待を述べる。「ほうきで飛ぶシーンが好き」と言う福本はインタビュアーに見どころを尋ねられると、迷いながら「全部」と回答し、会場を和ませた。

ミュージカル「魔女の宅急便」囲み取材より、「両脇に女性がいらっしゃるのが初めて」と緊張を明かす大西流星(中央右)。

ミュージカル「魔女の宅急便」囲み取材より、「両脇に女性がいらっしゃるのが初めて」と緊張を明かす大西流星(中央右)。[拡大]

大西は報道陣に向け「変な意味で緊張しています。普段男だらけでコンサートとかやっていて、両脇に女性がいらっしゃるのが初めてなので……新鮮な気持ち(笑)」と告白しつつ、「映画や原作の本とはまた違って、キキとトンボの関係が深く描かれている」と本作の魅力を分析。「トンボがキキの人柄に触れて、ライクがラブに変わっていく。すごく純粋な恋愛なので、目に焼き付けていただけたら」と見どころをアピールした。また初演でトンボ役を演じた阿部と食事に行ったと言い、「顕嵐くんに前回のお話をたくさん聞いたり、あの場面楽しいよねって分かち合えたりして、楽しかったです」とエピソードを披露した。

ミュージカル「魔女の宅急便」囲み取材より左から横山だいすけ、生田智子、福本莉子。

ミュージカル「魔女の宅急便」囲み取材より左から横山だいすけ、生田智子、福本莉子。[拡大]

取材での写真撮影中も福本と手をつなぎ、仲睦まじい様子を見せていた生田は「(福本と)初めて会ったときから本当の娘みたいに感じています。今はもう、自分で産んだような気持ち」と感慨深げに語る。横山は「本当に仲良しなんです。稽古中でもいつもいちゃいちゃしていて……僕も入れてくれないかなって(笑)」と茶目っ気たっぷりに語り、「稽古以外でもお父さん、お母さんと呼び合い、(福本を)キキと呼んでいた。いつも家族の温かさを出せるようにしていたので、ぜひそこを観てもらえたら」とアピールした。

ミュージカル「魔女の宅急便」囲み取材より、白羽ゆり、藤原一裕。

ミュージカル「魔女の宅急便」囲み取材より、白羽ゆり、藤原一裕。[拡大]

藤原はセリフの少ないフクオ役を演じるにあたり「(劇中の)咳払い一発のために、誰よりものど飴食べてがんばってます!」と述べて記者たちを笑わせる。新キャストの福本、大西には「初々しいですよね。キラキラ感がある」とコメントし、2人の演技については「稽古場で僕が見たときはもうキキとトンボになってた。完成が早かったですね」と称賛した。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。[拡大]

白羽が「ちょっとだけ莉子ちゃんのほうが(大西より)年上なんだよね。しっかりしている部分が稽古場で見えると、こんな面もあるんだってうれしくなりますね」と目を細めると、大西は「お姉さんみたいな感じです」と笑顔で頷く。福本は「お姉さんですかね……?」と首を傾げつつ、「流星くんもすごくしっかりしていて、頼りがいがあります」と信頼を寄せた。

福本と大西は共に関西出身。大西は、大阪での稽古中は関西弁を使っていた福本が、東京での稽古に移ると標準語になっていたと指摘する。「あっ、莉子ちゃん東京に染まったんだなって……」と大西が寂しげに呟くと、福本は「そんなことない!(笑)」、藤原は「明日初日なんやけど、溝深めて大丈夫!?」とそれぞれツッコみを入れ、記者たちを笑いで包んだ。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。

ミュージカル「魔女の宅急便」フォトコールより。[拡大]

最後に出席者を代表して福本と大西が挨拶し、まず福本が「ハートフルミュージカルで、誰もがキュンキュンして癒される作品です。ぜひ観に来てください」と笑顔を見せた。続く大西が「トンボやキキ、誰の視点で観ても面白いと思う。キキの成長を見守って」と堂々とコメントすると、共演者からは「しっかりしてる」と呟きが漏れる。これを受けた大西は「嫌や、なんかこんなん……」とはにかみつつ、最後は「観に来てください! お願いします!」と元気いっぱいに呼びかけた。

公演は6月15日から24日まで東京・新国立劇場 中劇場、7月4・5日に大阪・大阪メルパルクホールにて。

この記事の画像(全17件)

ミュージカル「魔女の宅急便」

2018年6月15日(金)~24日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場

2018年7月4日(水)・5日(木)
大阪府 大阪メルパルクホール

原作・監修:角野栄子(「魔女の宅急便」福音館書店刊)
脚本・演出・振付:岸本功喜
作曲・音楽監督:小島良太
振付:舘形比呂一

キャスト

キキ:福本莉子
トンボ:大西流星(関西ジャニーズ Jr.)

コキリ:生田智子
オキノ:横山だいすけ
フクオ:藤原一裕(ライセンス)
おソノ:白羽ゆり

リトルキキ(Wキャスト):寺田光、林歩美
ジジ(トリプルキャスト):岡田奈々、小林百合香、後藤いくり
リトルジジ(Wキャスト):小川泉、小金花奈

金すんら / 伊藤広祥、榎本成志、大村真佑、田川景一、羽根渕章洋、深堀景介、吉田哲也、相川忍、井上珠美、桂川結衣、長江玲香、平川はる香、間瀬富未子、吉田萌美、脇坂美帆
ミララン(Wキャスト):池田紋衣、万座みゆ

全文を表示

読者の反応

  • 2

茶巾 @mayo_q

関連記事で出て来たので改めて読んで感慨深い気持ちになった>「魔女の宅急便」開幕に大西流星「ライクがラブに変わる、純粋な恋愛」 https://t.co/eCPZp2yTc6

コメントを読む(2件)

関連記事

福本莉子のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 福本莉子 / 大西流星 / 生田智子 / 横山だいすけ / 藤原一裕 / 白羽ゆり / 吉田萌美 / 相川忍 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします