KAATと
「山山」は、昨年2017年上演の「忘れる日本人」でタッグを組んだ
上演にあたり演出の三浦は、松原の原作に全員が“鬼”として登場するという設定を追加。深刻なセリフにもユーモアがにじみ出す演出に加え、フランスやベルギーで活動するコレット・ウシャールが手がけた衣装も見どころの一つとなっている。
三浦は、開幕に際して「これまでの作品と比べてちょっと珍しい作品になりそうな気がしています。これまでに観たことのない演劇であることは確かです」と手応えを語り、劇作を手がけた松原は「元々戯曲にあった『鬼』の存在が舞台では非常に強調されていますが、三浦さんはそういうフィクションをかませてくるのが上手なので、戯曲上のフィクションと舞台上のフィクションの組み合わせを楽しんで頂けたらなと思います」と注目ポイントを明かした。
上演時間は約1時間30分で、公演は6月16日まで。また「山山」に続き、地点「忘れる日本人」が21日から24日までKAAT神奈川芸術劇場 中スタジオで上演。同作はその後、7月13日から15日まで愛知・愛知県芸術劇場 小ホール、7月18日から21日まで京都・ロームシアター京都 ノースホールを巡演する。
三浦基コメント
初日が開幕して、なんとか形になってほっとしています。改めてこの作品は、松原氏の戯曲の「語り」を堪能できる作品だと思っていて、今日のお客さんの拍手もそれを感じ取って好意的に聞いてくれたんだな、という印象を持ちました。いつもの地点の演出に比べたらセットの展開などはなくて地味に見えるかもしれませんが、かえって戯曲の語りが上手くノッて聞こえたのかな、と。これまでの作品と比べてちょっと珍しい作品になりそうな気がしています。これまでに観たことのない演劇であることは確かです。チェーホフやシェイクスピアのように予習の必要はないので、ぜひ楽しみに来てください。
松原俊太郎コメント
僕はテキストを書くときには上演のことをイメージしていないのですが、書いた言葉と俳優の声で発する台詞とでは受ける印象がとても違います。元々戯曲にあった「鬼」の存在が舞台では非常に強調されていますが、三浦さんはそういうフィクションをかませてくるのが上手なので、戯曲上のフィクションと舞台上のフィクションの組み合わせを楽しんで頂けたらなと思います。地点が僕のテキストで上演するときは、いつもとは違う変わった舞台になることが多いので、今回も苦闘している姿が見られると思います。でもまずは作品を体感して、楽しんでいただければ嬉しいです。
KAAT×地点 共同制作第8弾「山山」
2018年6月6日(水)~16日(土)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
作:
演出:
出演:
地点「忘れる日本人」
2018年6月21日(木)~24日(日)
神奈川 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
2018年7月13日(金)~15日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 小ホール
2018年7月18日(水)~21日(土)
京都府 ロームシアター京都 ノースホール
作:松原俊太郎
演出:三浦基
出演:安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、小林洋平、田中祐気、麻上しおり
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