「罪と罰」が2019年1月に東京・Bunkamura シアターコクーン、2月に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演され、
シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATREの第5弾で、Bunkamura 30周年記念作品となる本作は、ドストエフスキーの名作長編小説が原作。帝政ロシアの首都・サンクトペテルブルグで、頭脳明晰な貧乏学生のラスコーリニコフは、“自分は選ばれた非凡人である”という意識から、金貸し老婆を殺害し、奪った金で世の中のための善行をしようと企てる。しかし殺害現場に偶然居合わせた老婆の妹までをも殺してしまったことで、彼は罪の意識や幻覚、自白の衝動に苦しみ始め……。
ラスコーリニコフを三浦が、家族のために娼婦となりラスコーリニコフと心を通わすソーニャ役を大島が演じるほか、ソーニャの義理の母カテリーナ・イワーノヴナ・マルメラードワ役を
上演台本と演出は、同劇場のプロデュース公演「地獄のオルフェウス」や「欲望という名の電車」を手がけた
三浦は作品について「主人公が理詰めで罪を惨烈なほど正当化していく姿が痛々しく……そして逞しく美しくもあると感じています」と語り、ブリーンとの再タッグについては「早く稽古場で一緒に作品をつくっていきたいです」と意気込みを述べる。
大島は「芝居をすることからしばらく離れていましたが、この作品に、そして、ソーニャへの情熱を傾ける時間に、一意専心したいと思います」と思いを述べ、三浦との初共演については「一緒に、舞台の空間を創らせてもらえることが嬉しいですし、とても楽しみにしています」と期待を語った。公演の詳細については続報を待とう。
三浦春馬コメント
フィリップ・ブリーンとの再タッグについて
またフィリップ・ブリーンさんの元で作品に一緒に向き合える事ができてとても嬉しいです。以前ご一緒させていただいた時に、作品が訴えかけたい事や、キャラクターの感情の起伏を密に考え、感じる悦びを教えてくださいました。早く稽古場で一緒に作品をつくっていきたいです。
作品に対する印象
主人公が理詰めで罪を惨烈なほど正当化していく姿が痛々しく……そして逞しく美しくもあると感じています。
大島優子との初共演について
大島さんが出演されている作品を観て、繊細かつパワフルな演技をされる方だと思いました。舞台上でどんなやり取りが出来るか、今からとても楽しみです。
大島優子コメント
3度目の舞台出演に対する意気込み
芝居をすることからしばらく離れていましたが、この作品に、そして、ソーニャへの情熱を傾ける時間に、一意専心したいと思います。
作品に対する印象
自分の物差しでは測ることができない、それぞれの「正義」に関して考えさせられるお話だと思いました。作品の題材になっている時代は貧富の差が激しいのですが、人間が抱いている「正義」はいつの時代も変わらず思索され続けているのだと思いました。
三浦春馬との共演について
主人公のラスコーリニコフを三浦さんが演じられるのが自然とイメージできました。三浦さんから正義感という、「それ」を感じるからかもしれません。一緒に、舞台の空間を創らせてもらえることが嬉しいですし、とても楽しみにしています。
フィリップ・ブリーン コメント
作品に対する意気込み
シアターコクーンにて、私が新しく翻案したドストエフスキーの「罪と罰」を初演できることを嬉しく思っています。東京で作品を創るたびに、この特別な国際的なコラボレーションの可能性を広げてきました。「罪と罰」は、世界文学の最高峰と言われる作品の1つであり、ラスコーリニコフは最も象徴的な登場人物の1人です。そして、このような作品で、三浦春馬さんともう一度コラボレーションし、この旅路を一緒に歩んでいけることを嬉しく思っています。
三浦春馬の魅力について
「地獄のオルフェウス」で春馬さんと初めてご一緒した時、素晴らしい俳優としての可能性がわかりました。そして実際、彼は素晴らしい俳優になり、今回彼が、その類い稀なる感情の幅を持ってこの象徴的な役を演じることをとても嬉しく思っています。
脚本家としても、この役を演じてもらいたいと思う俳優は、世界中どこを探しても彼の他には考えられません。この戯曲は、7年間まるで心臓の鼓動のように私の中に生き続け、私が大事にしてきた戯曲です。今回この作品を日本の最も素晴らしい若き俳優の1人に託すことを本当に嬉しく、とても楽しみに思っています。
シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.5 Bunkamura 30周年記念「罪と罰」
2019年1月
東京都 Bunkamura シアターコクーン
2019年2月
大阪府 森ノ宮ピロティホール
原作:フョードル・ドストエフスキー
上演台本・演出:
出演:
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