東京・六本木トリコロールシアターのこけら落とし公演「八人の女優による連続リーディング フランソワーズ・サガン『愛のゆくえ』」が、6月9日から27日まで上演される。公演に先駆け、昨日5月24日に同劇場で記者会見が行われた。
6月9日にオープンする六本木トリコロールシアターは、定員約200名の新劇場。今回のこけら落とし公演では、フランソワーズ・サガン「愛のゆくえ」をリーディング形式の“ひとり舞台”として上演する。演出は
会見には本作のプロデューサーを務める同劇場の白樹栞オーナー、鵜山、仕事のため欠席の賀来を除くキャスト7名が登壇した。まずは白樹オーナーが「人々の心に刻まれるような、演劇人の心の拠点を作りたいと5年前から考えていて、ようやくこの日を迎えることができました」と挨拶。続けて「今後は同時通訳の設備も入れて、いつの日か『日本のブロードウェイはここからだった』と言われるような劇場になっていけば」と、感極まって涙しつつ展望を語った。
会見当日に初めて客席を目にしたと話した鵜山は「親密な空間」と所感を述べ、「サガンの作品には“人生の表情が変わるとき”が描かれているので、そんなサガンの反骨精神というか、人生のコントラストをきちんと描いていきたい」と、抱負を語った。草笛は「ここは小粒でピリリとしたいい劇場」と笑顔。また1年前にニューヨーク・ブロードウェイで「シカゴ」を観劇した際の、「劇場の床に傷が付いていて、今までの出演者の汗と涙が染み込んでいると思ったら、思わず触ってしまった」というエピソードを明かし、「ここも将来、汗と涙が染み込んで、素晴らしい作品を上演する劇場になることを願っています」とエールを送った。
こけら落とし公演への出演にあたり、木の実は「今回は歌えないし踊れない、話すだけ。チャレンジです!」と気合十分。続けて麻実は「1つひとつ劇場がなくなっていくのを舞台人として寂しく思っていたので、新しくこの劇場ができたことがとても嬉しい」と感慨を述べた。
「鵜山さんにお会いしていなかったら、この仕事を続けていなかった」と語るのは剣。出演に際しては「お客様の息遣いが聞こえるような密な空間で演じられることが楽しみ。新しいものをお見せできると思います」と期待をのぞかせる。朗読劇に初挑戦すると言う浅田は「何がなんだかわからなくてドキドキ」と胸の内を明かしつつ、「すばらしい先輩方とご一緒させていただけて嬉しい」と喜びを口にした。
中嶋は「うれしくて、この日を待ち望んでいた」とコメントし、「サガンを1つひとつ掘り下げて、お客様に届けたいと思います」と述べる。そして寺島は白樹オーナーの挨拶に触れて「胸が熱くなりました。ひとつの劇場を作るということは、並々ならぬ努力があってのことだと思います。私もがんばります!」と意気込んだ。本作では8名のキャストが回替わりで出演。公演スケジュールについては公式サイトで確認を。
こけら落とし公演 白樹栞プロデュース「八人の女優による連続リーディング フランソワーズ・サガン『愛のゆくえ』」
2018年6月9日(土)~27日(水)
東京都 六本木トリコロールシアター
作:フランソワーズ・サガン
翻訳:朝吹登水子
演出:
出演:
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こんなシアターがオープンするだなんて今日知った(*ö*) キニナルー!