劇団太陽族、松井須磨子の評伝劇「Sumako」を関西キャストでリメイク

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劇団太陽族「Sumako~或新劇女優探索記~」が、6月15日から17日まで兵庫のAI・HALLで上演される。

劇団太陽族「Sumako~或新劇女優探索記~」チラシ

劇団太陽族「Sumako~或新劇女優探索記~」チラシ

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本作は、劇団太陽族が今年2018年3月に長野・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センターで初演した「Sumako~或新劇女優探索記~」を関西キャストでリメイクする作品。長野県出身で、日本の近代劇初の女優として知られる松井須磨子の生涯をたどる評伝劇だ。須磨子は「人形の家」ノラ役や、舞台「復活」の挿入歌「カチューシャの唄」の大ヒットで名声を得ていた。しかし一方では島村抱月との不倫関係や美容整形の後遺症に悩まされ、劇団内の人々とも衝突が絶えず……。

出演者には太陽族メンバーのほか、空の驛舎の河本久和、保、船戸香里、売込隊ビームの山田かつろうらが名を連ねた。上演に際し岩崎は、「百年経った今も、舞台に関わる者たちは偉大で気高く、そしてあまりにろくでもない」とコメントしている。

岩崎正裕コメント

新劇の始まりと云えば、築地小劇場を起点に語られることが多い。
今回、評伝として物語る松井須磨子はそれ以前の、明治末期から大正を駆け抜けるように生きた女優である。女形しかいない劇界に、初めて誕生した女役者である故に、世間からの評判は芳しいものばかりではなかった。男優を罵倒する。演出家と浮き名を流す。須磨子の悪女伝説は今日も語り継がれる。大正8年1月に劇場の道具部屋で縊死する須磨子であるが、数々のエピソードには微塵の暗さもない。劇団内の人間模様と恋愛沙汰とお金の問題は、我われ小劇場に関わる者たちの姿と瓜二つなのだ。
この作品は上田市交流文化芸術センター(サントミューゼ)と共同で創った舞台の、関西キャスト版リメイクである。百年経った今も、舞台に関わる者たちは偉大で気高く、そしてあまりにろくでもない。

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劇団太陽族「Sumako~或新劇女優探索記~」

2018年6月15日(金)~17日(日)
兵庫県 AI・HALL

作・演出:岩崎正裕
出演:森本研典、岸部孝子、篠原裕紀子、前田有香子、佐々木淳子、韓寿恵 / 河本久和、保、船戸香里、山田かつろう
合唱:加藤亜矢、金谷麻理子、北山愛美、塩崎有妃子、中石文音、中真琴、原綾華、安田明日香

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