本作は、大駱駝艦の舞踏手で、カンパニー以外での活動も多い田村が振り付ける新作舞踏公演。監修を
田村一行コメント
数年前に訪れた、福岡県の装飾古墳の数々。ジメジメとした狭く薄暗い石室の中、禍々しい模様や絵で描かれた世界が広がる。古代の冥界に触れたその体験は、以来、常に心から離れず、私を異世界に引き込もうと誘惑しています。左側に太陽、その下に人が棹をさし舳先に鳥がとまった船。右側には月とそれを象徴するヒキガエル。船は生の世界から黄泉の国へと魂を運んでいる……。中でも珍敷塚古墳のこの蛙が、今でも私の中で踊り続けています。
胎内は水の流れる音でやかましく、胎児は聞こえてくる様々な音を聞き分けて世界を空想する。薄暗い石室の中、したたる水の音を聞きながら蛙は世界を想像する。このように生命は、洞窟や牢屋や密室、夜や孤独や妄想、卵や腹や現世から、ここではない未知の場所に浪漫を抱くものなのでしょう。本作では、そうやって夢を見続ける男達を描きたいと考えています。
大駱駝艦・舞踏公演 田村一行「みだらな蛙」
2018年6月1日(金)~10日(日)
東京都 大駱駝艦「壺中天」
監修:
振付・演出・美術:
出演:田村一行 /
田村一行のほかの記事
リンク
- 大駱駝艦・舞踏公演 田村一行「みだらな蛙」
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
松田篤史🪬 @matsudaatsushi
大駱駝艦・田村一行が新作「みだらな蛙」で、“夢を見続ける男達”描く - ステージナタリー https://t.co/9D38r00Buf